ソナチネが上達する練習方法 | ピアノの上達法

ソナチネって聞いたことありますか。

曲の名前なんじゃないの?と思っている方も多いかもしれません。

実はソナチネとは名前ではなく、ジャンル名のようなものなのです。

それではピアノ練習でソナチネが上達する練習方法をご紹介したいと思います。


1.ピアノ練習のソナチネとは何のこと?

ソナチネは、クラシックのジャンルや形式のことです。

バロック音楽では、短い器楽曲のことを指します。

古典派以降は、分かり易く演奏し易い短いソナタのことを言うようになったそうです。

初心者が良く弾く有名なピアノ曲のソナチネは、モーツァルト、ベートーヴェン、クレメンティ、クーラウという作曲家のソナチネが多いです。


2.初心者ピアノ練習でオススメ!のソナチネを弾いてみよう/h3>
ソナチネは、バイエル、ブルグミュラーと練習を進めてきた方が取り組んでいく曲です。

初心者がチャレンジできるものから難しいものまで沢山曲があります。

似たような名前で「ソナタ」がありますが、これは、普通3~4楽章までありますがソナチネは2楽章編成、曲自体も短めで、初心者向けといえます。

それでは、初心者にオススメの作曲家のソナチネをご紹介したいと思います。


1.ベートーベン作曲ソナチネ5番ト長調

まずベートーベンの紹介をしたいと思います。

ベートーベンといえば年末の第九が有名ですね。

そんなベートベンは1770年12月17日ボン生まれ、1927年3月26日にウイーンで死没しています。

ベートーベンのピアノソナタの難易度はさまざまですが、ピアノ上級者でも難しい曲もあります。

ピアノソナタだと、悲愴、月光、熱情、告別、ワルトシュタインなど有名ですね。

そんなピアノソナタを作ったベートーベン、実は、ソナチネも作っています。

ピアノ学習者にはなじみのある曲です。

ベートーベン作曲ソナチネ5番ト長調はピアノ初心者でも弾きやすいソナチネです。

二楽章編成ですが、この曲に関して資料が少なく、ベートーベンの作品ではないとする研究者もいるようですね。

1楽章はA-B-A-Cという分け方で練習するとよいでしょう。

Aは最初から8小節目、17小節目~24小節目でメインのテーマになるところです。

Bは9小節目~16小節目、25小節目~最後はエンディングにあたるところです。

是非このように分けて弾いてみることをオススメします。


2. クレメンティ作曲ソナチネ7番OP.36-1第一楽章

クレメンティーは、(1752 – 1832)は、ローマの銀細工師の息子として生まれたそうです。

オルガニストとして9歳の時にはすでに活躍し、14歳のときイギリスに渡り、ロンドンでチェンバロなどの鍵盤楽器奏者、作曲家としてデビューしているそうです。

クレメンティは、作曲のみならず、楽譜の出版、ピアノの製造など幅広い音楽ビジネスの世界で成功を収めたそうです。

音楽家には珍しくビジネスセンスもあったのですね!

たくさんのピアノ曲の中で有名な作品が、「ドーミドソ、ソ、ドーミドソ、ソ、ファミレドシドシドレドシラソ」という曲で、「ソナチネ」です。

ソナチネ・アルバムには、1798年に出版された作品36の6曲のソナチネが収められています。

その中で第1番は、ピアノを学習される人なら誰でも一度は練習すされる曲かもしれません。

今回紹介するOP.36-1の一楽章は、大きく、最初~15小節目、24小節目~最後までのAの部分、16小節目~23小節目のBの部分の二つに分けられます。

Aの部分はメインテーマがはじめと最後に出てくるので、はじめから通しで練習すると、明らかにBの部分が練習不足になります。

必ずAとBの部分に分けて、弾きやすいからとAばかり弾かずしっかりBの部分も練習するようにしましょう。

また、フォルテーピアノーフォルテと交互に出てきますがこれが初心者には難しいかもしれません。

フォルテというのは鍵盤をたたきつければ大きい音が出るわけではありません。

どちらかというとピアノの鍵盤に当てるスピードが音の強さに関係しているといった方がわかりやすいかもしれません。

是非音の強さの違いをいろいろ弾き分けてみてくださいね。


3.いろいろなソナチネを練習して上達したい!

初心者向けのソナチネの紹介、練習方法などいかがでしたでしょうか?

初心者のピアノ練習で陥りがちなのは、最初から通して弾いて、各パッセージの仕上がりにムラが出来てしまって一つの曲に仕上がらないということです。

出来るだけ丁寧に取り組んでいきましょう。

ソナチネが上手く仕上がるようになって来たらソナタなども目の前かもしれませんね。

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