バッハのピアノ曲を上達させる方法

ピアノを習い始めるといくつもの壁にぶつかりますが、バッハの曲との出会いもその1つでしょう。

インベンションから始まるバッハの曲集の難解さには、誰もが悩み苦労し、苦手意識を持ってしまう方が多いようです。

ですが、バッハの曲には素敵な曲がたくさんありますので、ぜひ弾いてみたいと思うでしょう。

そこで、バッハの曲を弾くためには、どのように取り組んでいけば苦手意識をあまり持たずに上達できるのかを考えてみたいと思います。


1.バッハについて学ぶ

ピアノを弾くときには、その曲や作曲家について調べ学ぶことは、とても大切なことで、上達への鍵の1つにもなります。

特にバッハの曲は難しいので、調べて学ぶことで、弾くときに取り掛かりやすくなるでしょう。


1.バッハが生きた時代と生涯について学ぶ

ピアノでバッハを弾くだけなのにここまでする必要はない、と思う方もいると思いますので、勉強が好きでない方には、積極的にはおすすめしませんが、ある程度知っておくとよいでしょう。

バッハが音楽の父と呼ばれるようになり、たくさんの素晴らしい曲を残した生涯を調べると、バッハの曲が宗教と関係が深いことなどがよくわかり、ピアノ曲のなかにもそれが反映していることがよくわかり、曲のイメージがつかめるようになります。

また、バッハが生きたバロック時代のピアノ曲の傾向を調べることは、バッハのピアノ曲の指の動きや曲調などを学ぶことにもつながりますので、広い意味でピアノの上達に役に立ってきます。


2.インベンションでバッハの曲の特徴を知る

ピアノを習っていると、ある程度本格的になってきた段階で、インベンションの教材を先生から手渡されると思います。そのときは、嬉しさと不安が入り混じったものかもしれません。

というのも、インベンションは最初はとても難しく感じられ、ここでピアノを辞めてしまう方も多くいるほどだからなのです。

ですが、辛抱強くインベンションをこなしていくと、バッハのピアノ曲を弾く基礎の習得ができますので、がんばって練習することをおすすめします。

また、インベンションは、さらに上の段階のシンフォニアにもつながる大切な教材となっています。


2.練習の仕方の工夫

ここでは、実際に鍵盤を前にして練習するときの工夫について考えてみたいと思います。

難しいからといって、焦ったり、力むことがないように注意しましょう。


1.右手と左手を別々に練習する

インベンションを例に考えてみますが、一般的なピアノ曲にあるような、右手がメロディーで左手が伴奏で、という形式ではないことが楽譜を見ただけでわかります。

これは、右手の旋律とおなじような旋律を左手が追いかける2声となっているからなのです。ここに、インベンションの曲、バッハの曲の難しさを感じてしまうのです。

左手が思うように弾けない、右手と左手のからみが難しいなど、頭がクラクラしてしまいます。

そこで、右手、左手を別々に練習して完璧に弾けるようになったら両手で弾く、ということをおすすめします。

機械的に指が動くようになると、両手で合わせて弾くのは意外と楽になります。

また、両手で4小節ずつ完璧に仕上げていくと、傾向がつかめてくるのでおすすめします。


2.装飾音の練習

インベンションを始め、バッハの曲には、トリルなどの装飾音がかなり見られます。

これには幾つか種類があり、弾き方にも決まりがありますので、弾き方を学び、そこだけ取り出して練習しましょう。


3.順番を変えて弾く

ソナチネやソナタでもそうだと思いますが、インベンションも、1番から弾く必要はなく、簡単な曲から弾いていくことをおすすめします。

どの曲から弾き始めるかは、先生と相談したり、自分で幾つか少し弾いてみて決めましょう。比較的簡単な曲から慣らしていくと、苦手意識がおきなくなるかと思います。


3.簡単な教材を選ぶ

昔から、バッハの曲に入るにはインベンションから、という流れがあるのですが、最近では、プレインベンションのような教材がたくさんありますので、そちらでバッハ特有の対位法に少しずつ慣れていくレッスンをされている先生もいるようです。

バロック時代の簡単な曲を集めて曲集から始めると、バッハの曲を弾くときに抵抗がなくなると思いますのでおすすめします。

バッハの曲は奥が深く、曲の進度が上がるほどとても難しくなってきますので、練習するのが大変だと思いますが、1曲ずつ仕上げていくことで技術があがり上達していきますので、がんばってみましょう。

バッハは弾けるようになると楽しくなってきますよ。

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