ピアノの和音の上手な弾き方と練習方法

初心者のころから、ピアノの曲には和音が良く出てきますが、和音の上手な弾き方が出来ますか。

和音とは、2つ以上の高さの異なる音を同時に鳴らしたものです。

ピアノで次々と曲を弾いていると、とくに弾き方など考えず、普通に和音を弾いている人もいると思いますが、きれいで響きの良い和音を弾く為に「ピアノの和音の上手な弾き方と練習方法」についてお話します。

1.和音の上手な弾き方とは

和音を上手に弾く為の弾き方、そしてきれいな和音とはどういうものかについて説明します。

楽譜に書かれている和音の音を、ただ同時に弾いたのでは、上手な和音の弾き方ではありません。

和音の弾き方が上達するように、また、きれいな和音を弾く為に大切なことをお話しします。

1.和音の弾き方

「和音をつかむ」弾き方で和音を上手に弾けるようにします。

和音と言うとすぐ思いつくのが「ドミソ」の和音ではないでしょうか。

「ドミソ」を弾く手の形も、ピアノの鍵盤ですぐ作れると思います。

「ドミソ」のような、3度で重なっている(ドから3つ目のミ、ミから3つ目のソ)和音だけなら、弾きやすいですが、4つの音を同時に弾く「四和音」や、「ドミソ」が「ミソド」、「ソドミ」のように、音の並びが変わって、和音が展開したもの、黒鍵を含む和音など、和音はそれこそ数多くあります。

いろいろな和音に合わせて手、指の形が変わるので、中には弾きにくい和音も出てきます。

和音は、2つ以上音を同時に弾くので、音がバラッとずれたり、1つの音が鳴っていなかったりすると、和音の弾き方にはなりません。

では、どうしたら、音が同時にそろったきれいな和音を弾けるのでしょうか。

まず、弾きたい和音の音のピアノの鍵盤の上に、弾く指を置きます。

和音を弾く指が鍵盤の上にただ乗っているのでなく、それぞれの指先の神経が「今から弾く鍵盤」と把握して、指がピアノの鍵盤をさわっている状態です。

その状態から、鍵盤を下げるのですが、下げる瞬間は筋肉に力が入りますが、すぐ力は抜いてください。

このように、和音を「つかむ(力は入れない)」弾き方をすると、和音を上手く弾く事が出来ます。

2.和音のバランス

和音を上手に弾くには、音のバランスを考えて弾く事が大切です。

和音は、音の和と書きますね。

音がきれいに調和した弾き方が、和音の上手な弾き方になります。

強い指の音が大きく聞こえてしまったり、また、弱い指の音が鳴っていなかったり、和音を弾く手が傾くなど、三和音なら3つの音の、四和音なら4つの音のバランスが整っていなければなりません。

それには、耳でしっかりと、弾いた和音の音を聞く事です。

これは、指や手の「弾き方」ではなく、耳がバランスは良いか、音は響いているかという「聞き方」をして下さい。

2.上手な和音を弾く為の練習方法

ここでは、和音を連続して弾く時に上手な弾き方になるような練習方法についてです。

和音は、とくに違う和音を連続して弾く時に、音が抜けたり、しっかり和音がつかめなかったりと、和音の弾きにくさを感じると思います。

和音を上手に弾く弾き方は、和音を弾く指先が、指先の神経がしっかり弾く音を把握して鍵盤にふれていて、そこから打鍵し和音を弾くのでしたね。

それが連続したときに弾きにくくなるのは、指先の神経が「この音を弾く」と把握しきれないまま、打鍵されて和音を弾いてしまうことで、雑な和音になったり、音が抜けた和音になってしまうのです。

ですから、違う和音を連続して弾く時の練習の仕方は、まず和音を弾く前に、指先が鍵盤にふれた状態(指先の神経もしっかり敏感に)で、いったんストップして、打鍵する・・・というのを繰り返して、連続した和音を練習します。

かなりまどろっこしい練習ですが、指先が和音をつかむことが出来るようにしてください。

慣れてくると、和音をつかむために、和音の形に合わせて指の形が変わるのが、ダンスの振り付けを覚えるように、指が和音の形を覚えていきます。

和音の弾き方の練習をして、複雑な和音を連続して弾けるようになると、本当に気持ちよく弾く事が出来ます。

和音の弾き方の上達を目指しましょう。

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