左右同時に弾けないピアノ初心者へ

ピアノを始めたけれど、左右同時に弾くことができない、頭が混乱してしまうという初心者の方も多いと思います。

そんな方のために、左右同時に弾けない理由と、そのコツをお教えします。


1.初心者が左右同時に弾けない理由

ピアノを両手で弾くことは、実はとても複雑で難しい作業です。

ピアノを弾いている人の頭の中では、左手の和音を弾くと同時に右手を跳躍させたり、フラットやシャープに対応させたり、テンポの違いをうまく合わせたりと、実に多くのことが処理されています。

長くピアノを続けている人ならば、ある程度勘と経験で弾くこともできますが、初心者にはそのような積み重ねがありません。

初心者がすぐに左右を合わせられないのは、当然と言えるでしょう。

しかしながら、繰り返せば必ず上達します。

これから述べる方法を参考に、諦めずに頑張ってみて下さい。


2.初心者が左右同時にピアノを弾くために


1.片手ずつの練習をしっかりやる

これは、左右同時に弾ける方にも弾けない方にも言いたいことなのですが、ピアノで曲を弾き始める時は、必ず片手ずつ弾き始めましょう。

片手で弾けないものが両手で弾けるわけがありません。

とにかく何度も何度も、手になじむまで弾きこんで下さい。

3回弾いたら3回止まらずに弾けるようなるまで弾いてみて下さい。

地道な作業ですが、思っている以上にこれは効きます。

ピアノを続ける年数が増えれば、ここまでやる必要はなくなってきますが、それでもこの工程は絶対に飛ばせません。

難しい曲に挑戦する時は上級者でも、片手練習を何度も何度もやることがあります。

片手練習を怠らないというのは、初心者が左右同時に弾くためだけでなく、ピアノを上達させていきたいならば必要な大切な考え方です。

どうぞ、根気強く練習してみて下さい。


2.ゆっくり弾きましょう

これも、ピアノを弾いていくうえで、何をやるにも大切な工程です。

好きな曲であればあるほどやってしまいがちなのですが、弾けないうちは、テンポはゆっくりゆっくりを意識しましょう。

特に、片手練習から両手練習に移る時は、片手練習の時のテンポより、ぐっと落とすようにしましょう。

片手の時より両手の時の方が難易度はずっと上がります。

まずはゆっくり弾いて、両手で止まらずに弾けるようになったら、テンポを上げていきましょう。


3.楽譜を覚えてしまいましょう

これは実は良いとも悪いとも言えない方法なのですが、どうしても弾けない部分がある場合には有効です。

初心者が難しいと思うこととして、左右同時にピアノを弾くということのほかに、楽譜を見ながら弾くということがあります。

経験者になると、鍵盤の大体の位置を覚えているので、鍵盤を見なくても弾けるのですが、初心者になるとそうはいきません。

そこで、音を大体覚えてしまって、鍵盤を見ながら弾くと、非常に弾きやすくなるでしょう。

しかしながら、これはどうしても弾けない場合を除いて、あまりやらない方が良いと言えるでしょう。

全ての部分を、そのように弾いていると、鍵盤の感覚がいつまでたっても身に付きません。

上級の曲になると、自分の視界の外にある音を弾く必要が出てくることもあります。

鍵盤の感覚を身に着けるのは、非常に大切なことなのです。

より上達したいのならば、この方法をどうしてもな場合だけにしましょう。

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