ピアノの練習でバイエルを使う人が少なくなった理由

ピアノのテキストといえば、バイエルですね。

お母さん世代でピアノを習っていた人はバイエルを使った人が多いと思います。

しかし今はバイエルのような導入テキストは数多くあり、バイエルを使われる先生も少なくなってきているように思います。

ピアノの練習でバイエルを使うメリット、デメリットをお伝えしたいと思います。

1.バイエルとは

バイエルとはピアノの導入テキストです。

バイエルは上巻と下巻があって、上巻は「赤バイエル」下巻は「黄バイエル」と呼ばれたりしています。

ピアノを習っていた人は懐かしい話ですね。

最近ではバイエルメソッドのテキストが様々なところから出版されていて、表紙が可愛いイラストになっており、子供に親しみやすいように工夫されています。

どうしてバイエルは使われることが少なくなってきたのか、説明していきます。

1.バイエルを使うメリット

バイエルの楽譜は、右手がメロディー、左手は伴奏という曲が多いので、このパターンを弾くのに慣れていきます。

伴奏の形は、ドミソドミソやドソミソドソミソなどの分散和音が多いので、この形で弾くことを習得できます。

初めの方は、両手ト音記号で書かれてありハ長調の曲が続きますので、習い始めた子供にとってはスムーズにテキストを進むことができ、達成感を味わえます。

2.バイエルを使うデメリット

長い期間、ト音記号を読んで練習しているため、ヘ音記号が出てくると抵抗感があり、ヘ音記号を読むのに苦手意識が出てきてしまいます。

同じように長い期間、ハ長調の曲を弾いているため、へ長調やト長調でフラットやシャープをつけることを慣れるまでに時間がかかってしまいます。

そして左手の伴奏形が分散和音ばかりで、和音で弾く練習をあまりしていないため、練習曲などで和音が出てきたら読む段階でつまずいてしまうかもしれません。

このように、バイエルはデメリットの部分が目立ってしまい、今のピアノレッスンでは使われることが少なくなってきています。

ではバイエルに代わる導入テキストをいくつか紹介します。

2.バイエルに代わるテキスト

まず1つ目は「みんなのオルガン・ピアノの本」です。

このテキストは、はじめから大譜表でト音記号とヘ音記号が使われています。

右手も左手も真ん中のドから順番に広がっていくので覚えやすいと思います。

練習曲だけでなく、歌詞がついている曲や子供達が知っているような曲も載ってあるので使いやすいです。

1巻〜4巻までありますが、1巻ですでにヘ長調、ト長調を経験しますので早い時期からハ長調以外の調に抵抗なく弾けるようになります。

2つ目は「ぴあのどりーむ」です。

このテキストはイラストが可愛らしく幼稚園児さんにお勧めです。

このテキストも同様に、ト音記号ヘ音記号の表記で、真ん中のドから音域を広げて覚えていきます。

練習曲には全て題名があり、その曲に合ったイラストが載っているので曲のイメージがしやすく今後ピアノを演奏するにあたり上達するポイントとなります。

3つ目は、テクニック教材になりますが「バーナムピアノテクニック」です。

このテキストはミニブック、導入書、1巻へと進めていきます。

このテキストもまたト音記号ヘ音記号の表記で真ん中のドから広がっていきます。

1つの曲が4小節だったり8小節だったりと短いのですぐに弾けます。

題名とその題名に沿った簡単なイラストが書かれていて、そのイメージで弾くとわかりやすく楽しく練習できます。

このようにバイエルの代わりになるようなテキストはたくさんあります。

どの教材もとても工夫されていて迷ってしまいますが、弾く人の年齢に合わせて選ばれるといいと思います。

弾く人に合った教材を選びピアノを上達させて欲しいと思います。

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