ペダル記号の読み方 | ピアノが上達する練習法

ピアノのペダルを使用するように楽譜上で指示されることがありますが、この時に使用される記号がペダル記号です。

「ペダル記号の読み方 | ピアノが上達する練習法」ではペダル記号について説明します。


1.ダンパーペダルの記号

ピアノのペダルは3本または2本ありますが、その右端にあるダンパーペダルが最もよく使われるもので、記号は「Ped.」の装飾文字と「*」の2種類があります。

「Ped.」があるところでダンパーペダルを踏み、「*」のところでダンパーペダルから足を離します。

「Ped.」の次に「*」がなく、続けて「Ped.」の指示があることもよくありますが、これはダンパーペダルを踏みなおすことを意味しています。

また、ダンパーペダルは「Smile(シミーレ)」という指示をもって省略されることがあります。

「Simile」とは「前の小節と同じように」という意味で、ペダルの指示に限らず、何かの指示を繰り返し書くことを嫌って省略するときに使われるため、その都度意味するところが違う音楽用語です。

2小節くらい「Ped.」と「*」を繰り返した後、3小節目に「Simile」と書かれていて、ペダル記号の表示がなくなっていれば、ペダルを同じように使うと判断することができます。

ピアノのペダルを踏む微妙なタイミングやペダルを踏み込む深さまでは楽譜上の記号では指示ができませんので、そこは演奏者の解釈となってきます。

ダンパーペダルについては「ダンパーペダル踏むタイミング」や「ペダルの使い方 | ピアノが上達する練習法」なども参考にして下さい。


2.ソフトペダルの記号

左端にあるピアノのペダルをソフトペダルといいます。

ソフトペダルは、グランドピアノでは鍵盤そのものが右に移動するため、シフトペダルとも呼ばれています。

これは打鍵の位置をずらすことで、3本の弦をたたいているところは2本、2本の弦をたたいているところでは1本の弦をたたくようになり、音が弱くなるだけでなく、音色も大きく変化します。

アップライトピアノでは、弦とハンマーの距離を短くすることで音を弱くするもので、グランドピアノとは音色に差があります。

ソフトペダルの記号として「una corda(ウナ・コルダ、略:u.c)」と「tre corde(トレ・コルデ、略:t.c)」が使用されます。

ソフトペダルを踏む時に「una corda」、ソフトペダルから足を離すときに「tre corde」となります。

ソフトペダルはダンパーペダルと併用することもあります。


3.ソステヌートペダルの記号

グランドピアノや電子ピアノ、アップライトの上位モデルにある真ん中のペダルをソステヌートペダルといいます。

多くのアップライトピアノの真ん中のペダルはマフラーペダルであり、まったく異なる機能のペダルです。

ダンパーペダルはすべての音をダンパーを持ち上げて弦を開放しますが、ソステヌートペダルは特定の弦だけを開放するペダルです。

記号は「pedale sostenuto(略:p.s.)」と記載されます。


4.楽譜に記号がなくてもペダルは使える

ダンパーペダルの記号がないところで、ダンパーペダルを使用してはいけないということはありません。

また、ソフトペダルやソステヌートペダルの記号はあまりお目にかからないものですが、書かれていないからといって使っていけないわけではありません。

最終的には演奏者自身に委ねられていますので、いろいろ試してみるのもよいと思います。

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