ピアノ初心者の楽譜の選び方
ピアノを始めようと思うけれど、どのような楽譜を用意すればよいのか分からない、という方も多いのではないでしょうか。
今回は、ピアノ初心者の為の楽譜の選び方をいくつか紹介します。
1.練習曲を選びましょう
ピアノを弾く際に、ただ自分が好き曲を弾いていては、いつまで経ってもピアノの正しいテクニックはつきません。
そこで大切なのは「練習曲」です。
これはその名の通り、ピアノのテクニックを上達させるための曲です。
ピアノを弾くのに必要な技術を、効率よく身につけることができます。
初心者むけの王道の練習曲としては「バイエル」があります。
ピアノを弾くのに必要な感覚や技術を、順序良く教えてくれます。
最近では、様々な練習曲が出版されています。
あまり大衆にとらわれることなく、自分に合ったものを選んでみましょう。
正直有名な曲はあまりなく、時に退屈に感じるかもしれませんが、より難しい曲を弾くために必要な練習です。
普通の曲とセットにして、地道に進めていきましょう。
2.自分の好きな曲を選びましょう
練習曲が大切といっても、練習曲だけでは飽きてしまいますよね。
練習曲と一緒に、自分の好きな曲も弾いていきましょう。
練習曲が主にピアノの技術を培うのに対して、普通の曲は表現力を磨きます。
どんな曲でも良いのですが、自分のレベルに合った、感じの違う曲を選んでいくと、表現の幅やテクニックが広がるでしょう。
好みの作曲者が見つかるのは良い事ですが、そればかりを弾くのは避けましょう。
ピアノは作曲者によって、曲の雰囲気や和音のつくりが違ってきます。
同じ作曲家ばかり弾いていると、上達する技術や表現力が偏ってしまいます。
ピアノを弾く時は、「テクニックを培う練習曲」と「表現力を磨く曲」をバランスよく用いるのが大切です。
ピアノ初心者の方は、特にテクニックの向上がおろそかになりがちなので、気をつけて楽譜を選びましょう。
3.良い楽譜と悪い楽譜
実はピアノの楽譜は、同じ曲でも出版社や曲集によって、音や指番号が少しずつ変わってきます。
これは、その本を編集する人によって変化するからです。
音自体が変わることはほとんどありませんが、シャープやフラットが変わったり、スタッカートのつけ方、強弱のつけ方が変わったりなどは良くあります。
特に変わる事が多いのは、指番号とペダルです。
これらは本によって異なり、編集者の好みで変わる場合も多いので、必ずしも楽譜に忠実に弾く必要はありません。
あまりにも自分の弾き方に合わないと思ったら、楽譜を変えても良いですし、自分で考えても良いでしょう。
また、時には誤植の場合もあります。
ピアノ初心者ですと、楽譜の誤植に気づくのは難しいかもしれません。
出版社などによって、誤植が多いところや少ないところもあるので、よく調べてから買うと安心ですね。