ピアノのヘ音記号の楽譜の読み方

ピアノを習うと必ず、ト音記号、そして、ヘ音記号が出てきます。

ヘ音記号って「ピアノの楽譜の左手で弾く方を表すマーク」と思っていませんか。

そのように思っている人もいるかもしれませんが、ヘ音記号は、ピアノで左手を弾く方を表すマークではありません。

今回は「ピアノのヘ音記号の楽譜の読み方です。

1.ヘ音記号について

ここでは、ヘ音記号の意味、ヘ音記号の使われる音の範囲について説明します。

1.ヘ音記号の意味

ここでは、ヘ音記号の意味を説明します。

ヘ音記号とは、音部記号の一つです

音部記号とは、「ト音記号」、「ヘ音記号」、もう一つ「ハ音記号」がありますが、ピアノの楽譜では「ト音記号」と「ヘ音記号」が使われています。

音部記号は、五線の楽譜の最初に書かれていて、その楽譜に書かれた音符と、実際の音の高さの関係を示しています。

ですから、ヘ音記号も、五線の楽譜の最初に書かれていて、中央のドの音のすぐ下の「ファ」の音を示しています。

ヘ音記号の形を見ると、記号の書き出しが、楽譜の五線の上から2本目の線を示すように、その線から書き始めていて、黒丸2つも上から2本目の線を挟むように書かれていますね。

そのヘ音記号で示された、上から2本目の線の上にある音符の音が、中央のドのすぐ下の「ファ」の音なのです。

ド レ ミ ファ ソ の言い方が、日本では昔、ハ ニ ホ ヘ ト と言われていましたので、「ファ」の音は「ヘ」の音ということになり、「ヘ」音記号と言われます。

2.ヘ音記号の読み方のコツ

ここでは、ヘ音記号を読むためのコツをお話しします。

ヘ音記号で楽譜を読むのは、ト音記号に比べて読み慣れていない、また、ト音記号と混乱しやすいなど、苦手とされやすいヘ音記号ですが、読みやすくするためにいくつかのコツがあります。

まず、ピアノの鍵盤で中央の「ド」を、ヘ音記号の楽譜で覚えます。

中央の「ド」をヘ音記号が書かれた五線の楽譜で表すと、五線の楽譜の5本の線の上に、短く書かれる加線の加線上に書かれた音符です。

言葉で説明するとわかりにくいですが、ト音記号で最初に覚える「ド」の音は、ト音記号で楽譜の五線の1本目(一番下)の線より下に加線をつけて書かれていますが、ヘ音記号では、その音は、楽譜の五線の5本目(一番上)の線より上に、加線をつけて書かれます。

その次に、自分の読みやすい、「ポイントになる音」を、ヘ音記号でおぼえます。

私は子供のころ、ヘ音記号で五線の上からも下からも3本目の、真ん中の線の上の音符を、中央のドから下がっていった「レ」の音だと、ポイントの音として覚えました。

私は「レ」の音でしたが、自分で覚えやすい音、例えば下から2本目の線と、3本目の線に挟まれた音を、中央の「ド」より、オクターブ下の「ド」と覚えてもわかりやすいです。

その次に「第2ポイントになる音」をヘ音記号で覚えます。

これも、自分の好きな音でよいのですが、私は、ヘ音記号は低くなるほど読みにくかったので、五線の1本目(一番下)の線に書かれている音符が中央の「ド」より下の「ソ」より、1オクターブ下の「ソ」(私は「下の下のソ」と言っていました)と覚えました。

このように、ポイントになる音を、2、3音決めて、その音を元にして、ヘ音記号を読んでいくと、読みやすくなっていきます。

この方法は、ヘ音記号を、少しでも読みやすくするコツではありますが、ピアノが上達する為には、やっぱり練習を何度も繰り返すことであるように、ヘ音記号をスラスラ読みたいと思ったら、ヘ音記号を何回も読むことです。

ヘ音記号をスラスラ読むことを上達させるために、ヘ音記号の音符カードを作って、ピアノの練習の最後にでも、そのカードをめくって、ヘ音記号で書かれた音符が、ピアノの鍵盤でどの音か弾いてみるとか、ヘ音記号の楽譜でパッと目についた音で、ヘ音記号の読み方を練習するなど、いろいろと工夫してみましょう。

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