臨時記号とは? | ピアノ楽譜の読み方
ピアノの臨時記号は一度覚えてしまえばそうそう忘れるものでもありません。
ここではその臨時記号について書いていこうと思います。
1. ピアノ楽譜の読み方 臨時記号はいくつあるの?
臨時記号っていくつあるのでしょうか。
答えは5つです。
3つじゃないの?と思った方も多いはずです。
有名どころ?では、♯(シャープ)、♭(フラット)、♮(ナチュラル)ですね。
この三つは知っている方多いのではないでしょうか。
これだけじゃないの?と思っている方、まだあるんです!
♭♭(ダブルフラット)、×(ダブルシャープ)ですね。
この♭♭(ダブルフラット)、×(ダブルシャープ)は♯(シャープ)、♭(フラット)、♮(ナチュラル)に比べたら使う頻度は少ないと思います。
出てきたときに驚かないように、こういう記号があったな~と頭の片隅に置いておきましょう。
2. ピアノ楽譜の読み方と臨時記号の使い方
臨時記号にはどんな種類があるかはわかったと思いますが、具体的にはどう使えばよいのでしょうか?
♯(シャープ)は半音上げた音を弾きます。
例えば、♯ドの場合はドの半音上の音なのでドの右側の黒い鍵盤を弾きます。
♭(フラット)は半音下げた音を弾きます。
例えば、♭レの場合は、レの半音下の音なのでレの左の黒い鍵盤を弾きます。
♮(ナチュラル)は、♯(シャープ)♭(フラット)♭♭(ダブルフラット)×(ダブルシャープ)を付けた後に音を元に戻す時に使います。
♭♭(ダブルフラット)は♭を付けた音にさらに半音下げるときに使います。
例えば♭♭レの時ドを弾くことになります。
もう一つ例を出すと、♭♭ドは♭シを弾くことになります。
×(ダブルシャープ)は♯を付けた音にさらに半音上げるときに使います。
例えば、×ドの場合実際に弾く音はレになります。
もう一つ例を出すと、×シの場合は実際に弾く音は♯ドになります。
3.臨時記号はどこまで効力があるの?
臨時記号は同じ小節内だけで有効です。
もう少し細かく説明すると、臨時記号を付けた右側には効力がありますが、臨時記号を付けた音の左側には効力はありません。
ただし例外もあります。
小節をまたいで音がタイで繋がっている場合です。
その場合は小節を超えた音までは臨時記号は有効でそのタイで結ばれた音以外の同じ音には臨時記号の効力はないです。
少しややこしいのですが、これが臨時記号の使い方となります。
覚えるまでは正直大変かもしれませんが、慣れてしまえば自然に出来るようになります。
ダブルフラット、ダブルシャープは出てくる頻度が少ないので、まったく出会うことがない方もいるかも知れません。
早く臨時記号に慣れるように頑張りましょう!