短い指でもピアノが上手に弾ける方法

ピアノを弾くときに、指が短いことは一つのハンデになってしまうかもしれません。

でも、日本で最も有名な女性ピアニストの中には指が短い方もいらっしゃいます。

「短い指でもピアノが上手に弾ける方法」をご紹介します。


1.長さより柔軟性

最近、強化スーツのようなロボットが開発されてきていますが、もしかしたら、手袋のような機械を手にはめれば、小さな手でも大きな手になってピアノを思い通り弾くことができるような時代が来るかもしれませんが、そんな時代まで生きているかどうかわかりませんので、他人任せではなく、自分の手でできることを考えて見ましょう。

現実的には、物理的に同時に鍵盤を押すことができる幅は手の大きさ、指の長さがかわらなき限り広くなることはありません。

しかし、その物理的な限界まで手を使いこなせているかどうか、ということになると、今よりも同時に押さえられる幅は広がる余地が残っているといえるでしょう。


2.ストレッチ

指と指を広げるといっても、一朝一夕にいくものではありません。

時間をかけてゆっくりとストレッチをしていきながら、徐々に広げていくのがベストです。

お風呂に入った時など、手があったまっている時にストレッチを行うとよいでしょう。

具体的には、指と指の間に反対の手の親指と人差し指をいれて広げ、元に戻すということを5回程度繰り返すようにします。

あまりやりすぎると手を傷めてしまいますので、注意してください。


3.鍵盤を使った練習法

ストレッチで人差し指と中指、中指と薬指、薬指と小指はそれぞれ90度くらいまでは広げることができれば十分でしょう。

指が広がっても、その幅を鍵盤上で固定して、連打できなければあまり意味がありませんので、鍵盤上での練習法もご紹介します。

幅を固定するために、ドとラ、あるいはドとシ、1オクターブなどの幅を決めて、その幅で交互に音を出す、つまりはトレモロで弾きます。

トレモロを弾くためには、指の幅を固定して、しっかりと打鍵できるようにしなければなりませんので、その幅を体に覚えさせるよい練習になります。

練習していた幅がしっかり弾けるようになれば、一つずつ鍵盤をずらして幅を広げていきます。


4.創意工夫

手が小さくて、指が短いピアニストとして有名な女性ピアニストは、普通の人なら右手で弾くところを、その方の右手では届かないため、左手の高速移動で補っていた、という話を聞きました。

いくら指の柔軟性を高め、鍵盤上で指を固めて少しずつ広げていくことをしても、物理的に限界を越えて弾くことはできません。

時には発想を変えて創意工夫をすることを考えてみてもよいと思います。

どこかに道は必ずあるはずですので、短い指でもピアノで弾きたい曲を弾けるように、ストレッチや鍵盤での練習に、知恵を使って道を切り開いていってください。

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