指にピアノの音を覚えさせる方法
演奏会の前に苦しむのが、暗譜です。
しっかり指に覚えさせておかなければ、途中で弾けなくなってしまうかもしれません。
そのためのコツをいくつか紹介したいと思います。
1.弾きこみましょう
当たり前ですが、この方法が最も基本となるでしょう。
他の方法を試すにしろ、まずはこれを実践してみて下さい。
基本的に、演奏会で弾くようなレベルにもっていくならば、頭で考えているようではいけません。
何も考えなくとも、勝手に指が動くくらいまでは弾きこみましょう。
この方法で、ピアノ曲の大部分を指に覚えこませましょう。
それでも覚え切れないならば、次からの方法も実践してみて下さい。
2.ゆっくり練習する
いつも速いテンポで練習していると、勢いで弾けてしまいますが、緊張したりふと意識したりしてしまうと、途端に弾けなくなってしまうという事も少なくありません。
すなわち、演奏中に「暗譜が飛ぶ」という事です。
これは、1度でも経験した人にとっては恐ろしい事ですよね。
これを防ぐ方法として、「ゆっくり練習する」という方法があります。
これは、本当にゆっくり弾くという事です。
通常の速さの4分の1くらいだと思ってください。
このテンポで弾くと、どうしても次の音を意識せざる得ません。
なので、常に次の音を覚えていないと弾けないので、勢いで弾く事を防いでくれます。
この方法で弾けるのならば、暗譜が飛ぶ事はほとんどありませんし、音を確実につかむという意味でも上達しますよ。
3.確実に弾き始められるポイントを作りましょう
これは技術的というより、精神的な対策かもしれませんが、暗譜が飛んだ時に怖いのは止まった後弾けなくなる事です。
そこで、確実に弾き始められるポイントをいくつか作っておきましょう。
こうしておく事によって、たとえ暗譜が飛んでしまっても、少し戻って弾き始めれば良いですし、どうしても弾けなければ、その部分を飛ばして弾き進めてしまっても良いです。
もちろんそうならないのが1番ですが、そう思っているだけで安心感が増し、暗譜が飛びにくくなります。
ピアノ曲の1ページ中に2,3箇所、必ず弾き始められる場所を指に覚えこませましょう。
4.自分の演奏に集中しましょう
演奏会などでう暗譜が飛ぶ1番の理由は、緊張だと思います。
観客を意識する事によって、普段と違う弾き方になってしまい、暗譜が飛んでしまうのです。
これも精神論になってしまうのですが、とにかく周りを意識せずに、自分の演奏に集中しましょう。
演奏を楽しもうというくらいの気持ちで弾けると、緊張しないですし、良い演奏ができますよ。
暗譜が飛ぶのを恐れずに、思い切りの良い演奏を心がけてみて下さい。
人前での演奏を怖がらずにできれば、一層の上達が期待できますよ。