ジャズピアノのアドリブ
アドリブとは、自由な即興演奏のこといいますが、ジャズとは、いわばアドリブ合戦のようなものですので、アドリブができずしてジャズピアノを弾くことはできません。
本記事でアドリブができるようになるきっかけをつかんでもらえたらと思います。
1.メジャースケールで弾いてみる
右も左もわからない最初のうちは、ジャズピアノのアドリブ用の教本に載っているメロディを弾きながら練習するのもよいでしょう。
ただ、アドリブというのは、いわば、その場で作曲しているようなものですので、メロディを創造する練習が何より重要です。
最初はセンスのかけらもないようなものしかできなくても、自分で作り続けることが重要なのです。
KeyがCであれば、コードがどんなに変わっても、ベースがどんな動きをしていても、白鍵だけ、つまりメジャースケールを弾いていれば十分にアドリブができるのです。
他にもいろいろジャズらしいスケールがありますが、一番簡単なメジャースケールでアドリブができないのに、なじみのないスケールで弾いたからといってすぐにアドリブができるものでもないと思います。
単純に、左手でCのコードを引き続け、右手は白鍵を自由に動き回るだけでも、十分なアドリブの練習法になりますので、ぜひやってみてください。
次はkeyをFにして、その次にGやB♭というふうに、一つずつ黒鍵を増やすことで黒鍵にもスムーズに対応することができるようになります。
2.他のスケールで弾いてみる
それでもジャズピアノっぽくアドリブしてみたい、ということであれば、まず覚えるべきは、コンビネーション・オブ・ディミニッシュ・スケール(通称:コンディミ)です。
名前のとおり、半音違いの二つのdimコードをあわせて作られたスケールで、半全半全半全半全という音程のスケールです。
目的の音に向かって、全半全半の音程で下降して解決します。ドで解決したい場合は、ファ#→ミ→ミ♭→レ♭→ドとなるのがコンディミです。
これを使うだけで、ずいぶんジャズっぽくなりますので、使ってみてください。
そのほかに、オルタードスケール、ハーモニック・マイナー・パーフェクト・5th・ビロウ・スケール、ブルーノート・スケール、ホールトーン・スケールを覚えるといいでしょう。
スケールを覚えるのは大変なことですが、自分の感覚にあう、好みのものからはじめるのがよいと思います。
千里の道も一歩からです。がんばりましょう。