指の長さとピアノの上達は関係があるか?

ピアノを弾くには、指が長いほうが得だ、ということはよく耳にする話です。

実際、指が短い人は、レベルが上がってくると指が届かなくて弾けない曲が出てきて、悩むことがあるようです。

偉大なピアニストの多くは手がとても大きく、そのようなピアニストが作曲した曲を弾こうとした時に、それほど手が小さくない人でも手の大きさや指の長さに悩むことがあるかもしれません。

ここでは、指の長さとピアノに関する悩みや、解決方法について考えてみます。


1.指の長さとピアノへの向き不向き

指が長い方が、ピアノを弾く時に、楽に上手に弾けるような印象がありますが、実際はどうなのでしょうか。

ピアノを習い始めると、必ず手を広げて、一オクターブ届くかどうかを先生や生徒同士で確認し合うものです。

一オクターブを超えて届く人がいると、大騒ぎになったりするものです。

リストやラフマニノフのような、偉大なピアニストはとても手が大きくて、12度程度まで届いたそうです。

では、普通の人がピアノを弾く場合、指の長さはどの程度なら良いのでしょうか

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1.指は一オクターブ届けば良い

プロのピアニストを目指すのでなければ、指は、一オクターブ届けば十分だと思います。

それで、ほとんどの曲は弾けますし、大きな苦労はないと思います。

女性でとても手が小さい人ですと、一オクターブ届かない場合があるかもしれませんが、テクニックを用いて、カバーすることもできます。


2.指の長短のメリットとデメリット

ピアノを弾く時には、指の長さよって、メリットとデメリットがあるでしょう。

指が長い場合は、弾ける曲の範囲が広くなりますし、普通なら難しいと思われる和音やアルペジオも難なく弾けることでしょう。

指が短い場合は、短い分、安定感のある粒の揃った音で演奏できますし。意外と細かな指の動きができる人もいます。

どちらの場合でも、弾く力に関しては、筋力の問題ですので、努力しだいで平等になると思います。

ですが、やはり多くのピアノレスナーを見ていると、手が大きく指が長い方が有利なことは多いのは確かなのかもしれません。


2.指が短くてもピアノが上達するために

手が小さくて指が短くても、様々な工夫をすることによって、ピアノが上達することは十分に可能です。

ここでは、具体的な方法について考えてみましょう。


1.指と指の間が開くように訓練する

指と指の間がかなりひらくようになると、鍵盤に届く指の範囲が広がるので、弾きやすくなります。

暇な時に、各指の間が広がるように、デスクに指を開い押し当ててみましょう。

お風呂あがりは、筋肉が柔らかくなっているので効果的です。

どちらも、毎日継続すると指の間が広がるようになってきます。


2.テクニックを用いてカバーする

曲によっては、どうしても指が届かない箇所が出てくると思います。

その時は、その箇所の楽譜を少し変えてみましょう。

たとえば、指が届かない和音を弾かなければいけない時は、はぶいても曲にあまり影響しない音をはぶくか、違う和音に変えてみましょう。

また、一本の指で、二つの音を弾く方法もあります。二つの鍵盤の間を弾くと、両方の音がでますので、便利な方法です。

どうしても弾けない箇所ばかりでしたら、全体的に編曲してしまうという方法もありますが、これでは作曲した人に申し訳ないので、なんとか工夫してみましょう。

日本人は、欧米人と比べて、手が小さく指も短い人が多いですが、正確性のある素晴らしい演奏をする人がたくさんいますので、指の長さに関係なく素敵な演奏ができるようになるといいですね。

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