ピアノにおける度数と指の長さ

ピアノでよく使われる「度数」。

音の間隔を表したり、指の長さの指標となったりします。

なんとなく使っているかもしれませんが、実は細かいルールがあります。


1.度数とは

そもそも度数とは何なのでしょうか。

正確に言うのならば、2つの音の間隔を表したものです。

噛み砕いて言うと、2つの音がどのくらい離れているかを指したものと言えるでしょう。

「1度」「2度」と表され、数字が大きければ大きいほど、2つの音が離れている事を意味します。

ピアノを弾くだけならば、正直それほど理解する必要はありませんが、より深く曲の構成について知りたい人、作曲やアレンジなどに興味がある人は、勉強してみると上達が速まるかもしれません。


2.度数の数え方


1.基本の数え方

度数をただ数えるだけならば、楽譜の音符が読めればそれほど難しくありません。

端的に言えば、白鍵の数を数えれば良いのです。

例えば、ドとミの和音を考えます。

ドからミまでの鍵盤の数は3つです。

よって、度数は「3度」になります。

同じように、レとファの和音や、ソとシの和音の度数も「3度」となります。

ここまで、説明すれば大体分かってきたでしょうか。

ドとファならば4度、ドとシならば7度となります。

1オクターブは8度になると覚えておくと、度数を言われたときに、ぱっとイメージが湧きやすいですよ。

また、シャープやフラットがついた場合も、変わりません。

ドとミ♯の度数も3度、ドとシ♭の度数も7度となります。


2.度数の区別の仕方

上で述べたように、シャープやフラットがついても度数の数え方は変わりません。

しかしながら、音の間隔は違うのですから、区別する必要があります。

そこで、度数の前に「増」「減」や「長」「短」などの言葉ををつける事によって区別するのです。

例えば、2度は「長」か「短」に分けられ、全音違う場合は「長2度」、半音違う場合は「短2度」となります。

ドとレの和音は長2度、ドとレ♭の和音は短2度になります。

他にも細々とした区別があるので、興味のある人は調べてみましょう。


3.度数と指の長さ

趣味でピアノを弾いている人が、度数の理解の有無で上達に差が出る事はないかもしれませんが、1オクターブが8度である事くらいは覚えておいた方が良いでしょう。

また、自分の指が何度までならば届くか把握しておくと、弾くピアノ曲を決める時も役に立ちますよ。

成長期の方ならば、指の届く度数を数えていれば、自分の手の大きさの成長を感じられるかもしれませんね。

成長期が終わってしまった方も、ストレッチやマッサージによって手が広がるようになれば、指の届くピアノ度数が増える事もあります。

諦めずに、お風呂場などでストレッチをしてみましょう。

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