ピアノの初心者の練習に必要な鍵盤数と注意点

グランドピアノは大きく、鍵盤が88鍵ありますが、初心者にはその全部が必要なわけではありません。

今回は、「ピアノの初心者の練習に必要な鍵盤数と注意点」についてお話ししようと思います。


1.キーボードの鍵盤数と目安

まず始めに、キーボードの鍵盤数を例に出して考えてみます。

先ほど話題に出たグランドピアノだけでなく、アップライトピアノ、電子ピアノも鍵盤数は88鍵あります。

しかしキーボードだけは鍵盤数は様々で、76鍵とピアノとほとんど変わらないものから、61鍵、49鍵や、44鍵や32鍵のミニサイズまであります。

ピアノの初心者で、これからキーボードを買おうと思っている方は、これだけの種類に迷ってしまいますよね。

1オクターブ(ドから次のドまで)に鍵盤は黒鍵、白鍵合わせて12鍵あり、32鍵のものは、3オクターブ弱しかありませんので、右手、左手で1オクターブずつ使うとして、それ以上の曲はほとんど弾けません。

44鍵のものを選ぶとそれよりは余裕があり、片手で2オクターブ近くありますが、これでも最初の数年、初級の教本の曲くらいしか弾けません。

よほど簡単な曲しか弾かない、と分かっている場合以外は、4オクターブ、48鍵以上あるキーボードを購入すると良いでしょう。

もし少ない鍵盤数のものを買った後で足りなくなってしまった場合は、買い換えるのが一番速いですが、そうもいきませんよね。

そういった場合は、家で練習するときは足りない部分が弾けなくなってしまいますので、レンタルスタジオや市民に貸し出しているピアノスペースを探したり、ピアノ教室で練習したり、積極的に大きいピアノで練習する機会を作ると良いでしょう。

鍵盤が少ないからと言って、上達を諦めないでくださいね。


2.気を付けたいこと

実際は初心者のかたは88鍵全部使うわけではありません。

中心よりの、先ほど説明したほどの鍵盤数しか使いませんので、必要なだけあるキーボードなどで練習しても変わりはない、と思うかもしれませんが、そうではありません。

ピアノのレッスンではアップライトピアノやグランドピアノを使うことがほとんどだと思いますが、例えば音が急に2オクターブやそれ以上移動する場合に問題が生じてしまいます。

移動をする時に、どこまで腕を動かすのか、小さいキーボードでは端に近くて分かりやすかったけど、大きいピアノではそうではなく、距離感がつかめなくしまうのです。

特に発表会などの緊張する場ではなおさらです。

そうならないためにも、やはり大きい楽器を用意した方がよいですが、できない場合は、その移動の距離をかなり意識して練習するしかありません。

鍵盤数が足りなくてもピアノを上達させることは可能ですので、頑張って練習してくださいね。

コメントをどうぞ

CAPTCHA


サブコンテンツ

このページの先頭へ