ピアノの弾き方と姿勢の関係
ピアノを弾く上で気をつけたいことはたくさんありますが、指のことばかりに目が行きがちで、つい忘れがちなのが、姿勢です。
今回は、ピアノの弾き方と姿勢の関係について説明していこうと思います。
1.実は体全体を使っている
ピアノは、指だけで弾いていると思われがちですが、実は違います。
ピアノを弾くときは、上半身を中心に、体全体を使っています。
もちろん特に指を動かしているのですが、その指は、どこからついていますか?
腕ですよね。
腕も、肩から横に付いている部分だけに思いがちですが、実は腕は、肩甲骨から付いていて、腕を動かすと言うことは、肩甲骨から指先までを動かすということです。
肩甲骨と言えば、背中についていますよね。
それだけでもう上半身の上半分は動かしていますし、腰から上半身全体を弾いているときに動かしたりもします。
そして下半身も、ペダルを踏むのに足を使うのはもちろん、必ず座って弾くピアノには、支えとして活躍してくれています。
そうです、ピアノを弾くことは体全体を使うことなのです。
2.姿勢が良いとよく動くようになる
ピアノを弾くときに体全体を使っていることはお分かりいただけたと思いますが、姿勢を良くすると、体を正しく動かせるようになります。
例えば野球選手がバッティング練習をするときに、監督に見てもらったり録画をしながら、フォームの確認、修正をしますよね。
正しいフォームで打てば、疲れにくくなり、よく飛ぶようになるからです。
ピアノも同じで、正しい姿勢で動かせば、楽に指が動くようになり、正しい弾き方に近づいていき、その結果、上達につながっていくのです。
3.見た目も大事
想像してみてください。
猫背で弾いている姿と、良い姿勢で弾いている姿と、どちらが見栄えが良いと思いますか?
やはり、後者だとおもいます。
発表会などで人に見られることも多いピアノですので、姿勢一つでさらに上手に見えるとラッキーですよね。
4.正しい姿勢は?
では、ピアノの弾き方においての正しい姿勢は、どういう姿勢なのでしょうか?
それは、ただ背中がピンと伸びていれば良い、というわけではありません。
それではロボットのように見えてしまいます。
背中はある程度伸ばしますが、前のめりになったり、後ろのめりになったりもします。
曲に感情をこめながら、その都度上半身は動かします。
必ずこう、という答えはありませんが、音がたくさんあって大変なところは前のめりぎみになったり、長い音があるところは後ろのめりになったほうが響いた音を聴けて良いかもしれませんね。
ぜひプロの演奏会を聴きに行って、弾き方、姿勢に注目してみて、上達に役立ててみてください。