音符の読み方 | ピアノが上達する練習法
ピアノの楽譜には様々な記号がありますが、何といっても音符の読み方を知らなければ何もはじまりません。
「音符の読み方 | ピアノが上達する練習法」をしっかり頭に入れておきましょう。
1.音符の各部位の名称
音符の白丸または黒丸のことを「符頭」または「たま」と呼びます。符頭についている縦棒のことを「符幹」または「ぼう」といいます。
黒い符頭の場合、符幹の符頭と反対側のはしっこに黒いものがはためいていることがありますが、これは「符尾」または「はた」と呼ばれています。
また、黒い腑頭の音符同士が黒い横棒でつながっていることがありますが、この横棒のことを「連桁(れんこう)」といいます。
最後に、符頭の右側についている点ですが、これを「付点」とよびます。
2.付点以外の部位の意味は1/2
全音符は白い符頭だけの音符です。この白い符頭を数字の「1」と考えてみましょう。
全音符の次に長い音は二分音符ですが、これは符頭に符幹がついていますので、符幹の意味は符頭の長さを1/2にする、という意味になります。
符頭が白から黒に変わると四分音符になりますが、符頭が白から黒に変わることでさらに1/2倍されていることがわかります。
さらに符尾が一つつくごとに1/2倍されるので、符尾が一つで八分音符、二つで16分音符、三つで32文音符、4つつけば64分音符になります。
全音符を半分にして、さらにその半分、というわけ方をしますので、「○分音符」の「○」には2の乗数が入ります。
2.付点の意味は「+半分」
付点がつくと、元の音の半分の長さが追加されます。
全音符は4拍ですので、付点全音符は4+4/2(全音符+二分音符)で6拍、付点二部音符は2+2/2(二分音符+四分音符)で3拍、付点四分音符は1+1/2(四分音符+八分音符)で1.5拍となります。
付点が二つつく場合もありますが、これを複付点と呼び、付点で付け足された長さのさらに半分の長さが追加されます。
複付点全音符は4+4/2+4/2/2(全音符+二分音符+四分音符)で7拍、複付点二分音符は2+2/2+2/2/2(二分音符+四分音符+八分音符)で3.5拍、複付点四分音符は1+1/2+1/2/2(四分音符+八文のんぷ+16分音符)で1.75拍となります。
3.1小節の拍数
小節の中には拍子記号で定められた拍数が入ります。
4/4拍子であれば四分音符が4つ、3/4拍子であれば、四分音符が3つ、2/2拍子であれば二分音符が二つといった具合です。
どんなに複雑そうに見えるリズムでも、小節の中の拍数はかわりませんし、音符を並べる時、基本的に表紙を無視した書き方はしませんので、よく考えればわかってくると思います。
4.リズムと音の高さを分けて考える
ピアノの楽譜を前にして、音符の読み方がまだよくわからない場合は、その音符の「ドレミ」のうちのどの音なのかを考えることと同様に、その音の長さがどのくらいかを考えることも重要です。
その音がどの音かを把握した後は、符頭が白なのか、黒なのか、符幹がついてるかついていないか、符尾や連桁がいくつついているかをよく見て考えながら、リズムがどうなっているかだけを見て、両方を理解した上で、音の高さとリズムを合わせるとよいでしょう。
こういうことには特別な練習法はありません。
残念ながら「あいうえお」を覚えたころのように、繰り返し考えながら、努力する以外の練習法はありません。
ピアノの楽譜に書かれている音符の読み方について、脳のシナプスがつながってしまえば、すらすら読めるようになりますので、諦めずにがんばりましょう。