ピアノの音階の効果的な練習法
ピアノである程度の曲を弾けるようになると必ず出て来るものに、音階がありますが、すぐに上達する練習法はないのでしょうか?
今回は音階の効果的な練習法をお教えしたいと思います。
1.片手ずつよく確認する
まずはいきなり両手で弾けるものではありません。
ピアノは両手で違う動きをしなければならない楽器です。
ピアノの練習において、片手ずつの練習法は切っても離せません。
右手、左手の順に、まずはそれぞれを問題なく弾けるようになるまで練習しましょう。
その上で特に注意していただきたいことがあります。
1.指くぐりを上手くできるようにする
音階のドレミファソラシドは音が8個、それに対して指は片手に5本。
指をくぐらせなければ足りませんよね。
指くぐりを制するものは音階を制すると言っても過言ではありません。
親指をくぐらせるときは他の指の下を、3や4の指をくぐらせるときは他の指の上を通ってくぐるのですが、あくまで指だけをくぐらせるようにしてみてください。
腕や、特に肘が一緒に動きすぎてしまうと、うまくいきません。
指以外のことにもよく注意しながら練習できるのも、片手ずつの練習法の良いところですね。
2.両手で逆の方向へ進む
片手ずつで問題がなくなってきたら、次に両手に取りかかりたいところですが、いきなり両手は難しいです。
なぜなら、先ほど書いた指くぐりをする場所が、両手で違うからです。
まずは、両手を一緒に動かすことに慣れるために、両手で逆の方向へ進む練習法をおすすめします。
逆の方向へというのは、例えば両手の親指をドに置き、そこから右手はドレミファソラシドと高い方へ、左手はドシラソファミレドと低い方へ進んでいきます。
そうすると、指使いは12312345というように両手一緒になるため、とても分かりやすいです。
まずはここから慣れていってみてください。
ここまできたら、あと一歩です。
3.両手で同じ方向に進む
それにも慣れてきたら最後にやる練習法は、いよいよ両手で同じ方向に進むことです。
ドから始めて、ドレミファソラシドと高い方へ向かっていきます。
両手で違う指使いに最初は慣れないかもしれませんが、くぐる場所さえ間違えなければ成功です。
慣れるまでは楽譜に全部指使いを書いていても良いので、正しく練習していきましょう。
音階の練習法の最大のポイントは、慣れです。
慣れるまで、何度も何度も繰り返し練習してみてください。
いつかきっと何の問題もなく弾ける日が来るでしょう。
ドから弾けるようになったら、ぜひソから始めてファのシャープをつける音階や、ファから始めてシのフラットをつける音階など、全部で24種類ありますので、先が長いですが、どんどん上達を目指して挑戦してみてくださいね。