ペダルの使い方 | ピアノが上達する練習法
ダンパーペダルは頻繁に使いますが、表現したい内容によっていくつかの使い方があります。
また、ソフトペダルやソステヌートペダルについても「ペダルの使い方 | ピアノが上達する練習法」で説明します。
1.ダンパーペダルの使い方
ダンパーペダルを使う目的としては、響きを豊かにするため、大きな音で弾くためなど、いくつかありますが、何といっても最も多いのは、指だけではどうしてもレガートに弾くことができないため、音の切れ目をなくすことでしょう。
1.レガートペダル
片手で二つ以上の和音を続けて弾く時、すべての音をレガートで弾くことはできません。
そのような時に、音の切れ目をなくすため、ダンパーペダルを踏みますが、これをレガートペダルといいます。
ダンパーペダルを使った時と使わない時では、ピアノの弾き易さは天と地ほどの差がありますが、このような目的のためにペダルを使う場合には、極力ペダルを踏んでいる時間を短くするほうがよいと思います。
音楽はメロディに合った和音が進行していきますが、ペダルを使うことで直前の和音の音が次の和音を鳴らした時に残ってしまい、不協和音となってしまうことがあるからです。
また、ペダルに頼ってしまい、指でピアノを弾く能力の上達の妨げになりますし、作曲者が意図した効果を発揮できず、表現力の低下につながることもあり得ます。
まず、ペダルなしで弾いてみて、補助的にペダルを入れるような練習法を心がけるべきです。
2.共振ペダル
レガートペダルは打鍵してからペダルを踏み込みますが、共振ペダルはダンパーペダルを踏んでから打鍵します。
最初からダンパーを上げることで、打鍵した時に他の弦が共振するため、開放感や輝かしさを表現したいときに使います。
3.ハーフペダル
電子ピアノではこの機能がついていないものもありますが、弦のダンパーが完全に離れない状態にすることで、音の共振や残り具合を調節することができます。
このような技法をハーフペダルと呼びます。
ダンパーペダルをどの程度踏み込んだら音の減衰の仕方に変化が出てくるかを耳で確認しながら、足の踏み込み具合を調節します。
2.ソフトペダルの使い方
ピアニッシモでやわらかさを表現したい場合などは、楽譜上に指示がなくてもソフトペダルを使うことがあります。
例えば「メヌエット ト長調 BWV.Anh.114」のような曲の繰り返し部分を、ソフトペダルを踏んで弾いてみてもよいと思います。
グランドピアノで弾いた時は音量が小さくなるだけでなく、音色もかわるので変化を楽しむことができます。
3.ソステヌートペダルの使い方
ソステヌートペダルはダンパーペダルと違って特定の音だけをダンパーをあげたままにするペダルです。
鍵盤を押した状態でソステヌートペダルを踏むと、踏んだ時に押している鍵盤だけ弦のダンパーが上がって弦が開放されます。
ソステヌートペダルを踏んでいる間は指を離しても音が残り、違う音をスタッカートで演奏することが可能です。
それぞれのペダルの使い方を説明してきましたが、ダンパーペダルもソフトペダルも奥が深いペダルで、上記以外の使い方もあります。
それにあわせた練習法もありますので、いろいろ試してみて下さい。