ピアノのペダルの音が濁る原因とは?

ピアノのペダルを踏んで、音を伸ばそう、音を増やそうと思っているのに、音が濁ってしまうこはありませんか?

今回はその原因と対策をお話したいと思います。


1.タイミング

まずペダルで音が濁る原因として考えられるのは、タイミングの問題です。

ペダルを踏みたい音たちが、一緒に弾いても濁らない音でしたら問題ないのですが、一緒に弾くと濁ってしまう音たちの場合は、ペダルを1回でなく、踏みかえていかなければ、どんどん音が合わさっていき、濁ったままになってしまいますよね。

そこでペダルのタイミングが重要になってくるのです。

具体的にどのようなタイミングで踏めば良いかと言うと、1音だけ踏む場合も、たくさんの音のときに踏む場合も同じなのですが、音を弾いた直後に踏むと良いです。

音を弾くより早く踏むと、1音だけの場合や最初の音の場合は問題ないですが、たくさん弾いているときには、前の音と次の音がつながらなくなってしまい、それではペダルを踏む意味がなくなってしまいます。

逆に音より遅く踏むと、ペダルが音を十分に拾ってくれなくなり、他の音と混ざり合わなくなったり、音がブチッと切れて聞こえたりもします。

早すぎず、遅すぎず、音を弾いた「直後」に踏むだけで、ペダルが上達しますので試してみてください。


2.踏み加減

次に考えられる音が濁る原因は、踏み加減です。

時々、ガクンガクンとペダルを踏む音が、ピアノの音よりも気になるほど聞こえてくる方もいらっしゃいますが、そこまで強く踏む必要はありません。

ペダルの踏み加減は一種類だけではなく、ハーフペダルと言って、半分くらいだけ踏む方法もありますし、毎回一番下まで思いっきり踏む必要はありません。

軽く踏めばもやもやとした雰囲気を出せますし、大きく踏めば音が混ざって盛大になりますし、その都度、加減を考えて踏んでいけると、ピアノの表現の幅も広がりますよね。


3.ピアノの性質

ピアノの曲は他の楽器に比べて音の数が多いので、上手く使えばペダルは味方になってくれます。

また、ピアノという楽器は、音を一度鳴らすと、その音はそれ以上は絶対に大きくはならず衰退していきますし、長さに関しても、鍵盤を押さえていても、いつかは音がなくなってしまいます。

そんなピアノの性質を理解し、助けてくれるのがペダルです。

せっかく上手に弾けていても、ペダル1つで音が濁っては台無しですし、ペダルが上手だと、難しい箇所が誤魔化せたりもします。

ペダルを使うと音が濁る、と恐れないで、まずはペダルから上達させてみてはいかがですか?

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