ピアノでペダル記号が書いていない時のペダルの入れ方
音がつなげるペダルは、様々な曲で使用します。
しかし、ピアノの楽譜に書いていない時でも、ペダルを入れたいと感じる時もあるのではないでしょうか。
今回は、そんな時にどうすれば良いのかをお話しします。
1.ペダル記号について
まず、最初にお話ししておかなければならないことは、ペダル記号の有無は、楽譜によってかなり異なるという事です。
実は同じ曲でも、ペダルの入れ方には様々な種類があります。
ですから、演奏家によって、同じピアノ曲が全く違う風に感じられる事も少なくありません。
そういう意味で、ピアノ楽譜のペダル記号を必ずしも守る必要はありませんし、逆に、ペダル記号が書いていないところにペダルを入れてはいけないわけでもないでしょう。
初めは楽譜の指示に従っても良いかもしれませんが、何だか弾きにくい、自分のイメージと違うと感じたら、変更しても構いません。
次からは、変更する時のヒントをお教えします。
2.ペダル記号が書いてない時のペダルの入れ方
1.タイ
タイでメロディをつなげるように書いてあるけれど、どう弾いてもつなげる事ができない場合は、ピアノ楽譜に指示が書いていない時でも、ペダルを入れてみましょう。
滑らかなメロディが、ぶつぶつと切れてしまっては台無しです。
どうしてもつなげて弾けない場合は、ペダルに手助けしてもらいましょう。
2.フォルテの和音
フォルテの和音で響かせたいけれど、いまいち迫力が足りないという事があるのではないでしょうか。
この時は、短いペダルを、和音を弾くと同時に入れてみましょう。
このペダルは、長さとタイミングが大切です。
長く入れすぎれば間延びした感じになりますし、タイミングがずれればうまく響きません。
ちょうど良いタイミングで、ちょうど良い長さのペダルを入れられるように練習しましょう。
しっかりとペダルを使えれば、きれいに和音が強調されますよ。
3.ペダルを入れる時の注意点
ペダルを自分の好みで入れるのは、全く問題ありません。
しかし、むやみやたらにペダルを使ったり、意味のないペダルを入れたりするのは止めましょう。
確かにペダルを入れると、音がつながるので弾きやすくなります。
しかしながら、ペダルはあくまで演奏の補助です。
ペダルありきの演奏では、いつまでたっても本当の意味で上達したとは言えません。
ペダルばかりに頼っていると、ペダル無しで音をつなげたり、音を響かせる事ができなくなってしまいます。
しっかりと技術を上達させた上で、より素敵な演奏をするためにペダルを使いましょう。