ピアノのオクターブが上達する練習法
ピアノを習い始めて数ヶ月、数年経ってくると、これがピアノの難しさか、と痛感するものの一つに、オクターブがあります。
そんなオクターブを上達させる練習法には、コツがいくつかあります。
1.ストレッチやマッサージをする
まず一つ目に、すでにオクターブを弾いてきている人でも、ピアノの先生に勧められることが多いことかと思いますが、ストレッチやマッサージをすること、これは基本的で本当に大切なことです。
ピアノは音楽と言えど、指だけでなく、体全体を使って行うスポーツと同じです。
スポーツをする時は、みなさん準備運動をしますよね。
それと同じで、ピアノ、特にオクターブが出てくる曲を弾く前には、よく開くように手全体をマッサージでほぐして、特に親指と小指が開くように、ストレッチをすると良いです。
詳しいストレッチのやり方は、広げた片方の親指と小指を、もう片方の手でもっと開けと念じながらぐいっと広げます。
机やピアノの蓋などの、直線のところで広げても良いです。
オクターブのどんな練習法を試しても上手くいかない、と思う前に、これを試してみて下さい。
毎日繰り返していき、だんだん手が柔らかく広がるようになっていけば、その分、オクターブが届きやすくなるというわけです。
2.練習では親指を意識する
二つ目に、実際にピアノの前でするオクターブの練習法のポイントのお話です。
それは、親指です。
オクターブの親指の音だけを弾いてみてください。
それも、ただ弾くだけではなく、親指の付け根=手首のところから上下に動かすように意識してみてください。
「えっ親指だけで良いの?」と思った方、親指だけ弾くといっても、楽ではないですよ。
普段の手の動きを思い出してみて下さい。
荷物を持ったりペンやお箸を持ったりするときに、親指を握ることは多いですよね。
しかし、このオクターブの練習の時のように、親指を上下に動かすことって、普段の生活ではあまりありません。
まずは思った通りに親指を動かせるようにすることです。
親指だけで弾けるようになると、嘘のようにオクターブが弾きやすくなっていますよ。
試してみてください。
3.手首を上げすぎない
三つ目に注意していただきたいのが、手のフォームなのですが、特に、手首が高くなりすぎると、綺麗な音でオクターブが弾けませんし、手が疲れてきてしまいます。
手のフォームと言えば、卵を手のひらに入れたような、とか、猫の手のように、などと先生に言われたことのある、アレです。
オクターブ以外ではできても、オクターブでそれを保つのは大変です。
まずは、手首を鍵盤と同じくらいの高さに下げないことには始まりません。
これらのポイントとなる三つのことをまずは意識してみてください。
オクターブの練習では決して無理をせず、できる範囲でやってみてください。
オクターブが上達すれば、ピアノが更にかっこよくなるはずです。