ピアノの左手の音量が大きくならないための練習法
両手でピアノを弾く時、左右の音量のバランスを考えて弾いていますか?
バランスを考えないで弾くと、綺麗な演奏ができずピアノは上達しません。
そこでピアノを弾く時の左手の音量についてお伝えしたいと思います。
1.両手の音量のバランス
一般的にピアノの曲は右手がメロディーで左手が伴奏になっています。
(もちろんそうでない曲もたくさんあります)
右手がメロディーで左手が伴奏の時、左右の音量を気にせずにただ弾いてしまうと左手の伴奏は右手メロディーより大きくなってしまいます。
そうなるとメロディーが聴こえず伴奏ばかり聴こえて良い演奏にはなりません。
メロディーが綺麗に聴こえるようにするためにはどうすればいいのか次の項目で説明していきます。
2.ピアノの左手の音量が大きくなってしまう原因と練習法
左手の音量はどうして大きくなってしまうのでしょうか、そして左右の音量をバランスよく弾くためにはどのような練習をすればいいのかお伝えします。
1.左手が大きく聴こえる理由
高い音と低い音を同時に弾くと、低音の方が大きく聴こえます。
それは低い音の弦の長さが、高い音の弦の長さより長いので同じ強さで弾くと低音の方が大きくなってしまいます。
それと左手は和音や分散和音を弾いていることが多く、例えばメロディーが単音で奏でているのに対し、左手伴奏の音の数の方が多くなるので大きく聴こえてしまいます。
ではどのように音量バランスの良い演奏ができるのでしょうか。
2.右手より左手を小さく弾く練習法
右手の音量より大きくならないように、左手は小さく弾きましょう。
左右の手を違う強さで弾くことは小さいお子さんにはとても難しいことで、左手を弱くしようとすると右手も弱くなってしまいます。
そういう場合の練習法を1つお教えします。
まず右手のメロディーの1番始めの音だけ弾きます。
その時、音は大きく弾きます。
次に、左手伴奏の最初の音を小さく弾きます。
例えば右手の最初の音がド、左手もドの場合、
右ド(大きい音で)を弾いて伸ばしておく→左ド(小さい音で弾く)
というようにゆっくり弾いて、強さを指に覚えさせます。
ゆっくりのテンポでそれができたら、テンポを速くして弾きます。
右ドー、左ドーと二分音符の長さで練習、それができたら四分音符、八分音符、十六分音符と速くしていき最後は同時に弾く練習をします。
まずは左右1音だけ違う強さで弾くということを指に慣れさせましょう。
3.メロディーに耳を傾ける
先ほどの練習法で左右1音だけ違う強さで弾けるようになったら、次はメロディーと伴奏を弾いていきます。
この時のポイントとして、弾いている時、伴奏よりメロディーが大きく聴こえているかを自分の耳で確認しながら弾きましょう。
メロディーに耳を傾けてみると、左手伴奏がメロディーを邪魔していないかどうかよくわかります。
左右の音量をバランスよく弾くには、自分の耳で確かめるようにしましょう。
このように左手の音量を小さくし、両手で弾いた時にバランスの良い演奏ができるとピアノの上達につながります。
自分の耳を使って、綺麗にメロディーが聴こえているかどうか確認しながら練習しましょう。