ピアノを弾いていて左手に力が入る理由と練習
ピアノを両手で弾いていると、特に左手に力が入っていて疲れると感じることはありませんか?
今回はそんな方のために「ピアノを弾いていて左手に力が入る理由と練習」についてお教えしたいと思います。
1.なぜ力が入るの?
そもそも、ピアノを弾いていてなぜ力が入るのでしょうか?
力が入る仕組みから理解していきましょう。
なぜかと言うと、ピアノを弾くのに持続する力は必要ないのに、いらないところで余計な力が入っていて、それが抜けずに腕の疲れを招いてしまうのです。
ピアニストは、男性も女性も、大人も子供も、みんな同じ楽器を弾いていますので、もしピアノを弾くことが力勝負だったら、女性や子供は負けてしまいますよね。
ピアノを弾くのに大切なのは力ではなく、指の動きや体の使い方です。
弾く前の動作と鍵盤に腕の重さがうまく乗っているかどうかによって音が決まります。
力まないように心がけて弾いていきたいですね。
2.なぜ左手なの?
次に、なぜ左手に力が入るのでしょうか?
それは、利き手や器用さにもよりますが、たいていの人は右利きで左手を自在に使えていないためです。
速さや音型の面で左手が思うように動かず、無理矢理動かそうとし、その結果、力が入ってしまっているのです。
どんな曲でも楽に指が動くよう、練習が必要なだけでなく、右利きの人は普段から左手を使い慣れておく必要がありそうですね。
3.練習方法
なぜ左手に力が入りやすいか分かったところで、次に、その練習方法をご紹介したいと思います。
どんな練習方法かと言いますと、脱力の練習です。
力が入るのであれば、力を抜く練習をしていけばいいのです。
やり方は、1音弾いては力を抜いていくのですが、指は鍵盤に沈めたまま、腕をぶらぶらと自由に動かします。
普段から鍵盤を力づくで押さえる癖があると、これを行うのはかなり難しいですが、ピアノを弾くのに力は必要ないことが、この練習から分かると思います。
むしろ弾いた瞬間に力を解き放すイメージです。
そして先ほども少し話題に出ましたように、腕の重さが鍵盤の上に乗っていて、重さを指で支えています。
どんどん次の音を弾いていき、重さが指を通して体重移動していることを想像しながら練習してみてください。
とても時間がかかる練習ですが、毎日少しずつでも続けていけば、必ず上達しますし、これができるようになれば、どんな曲でも楽に弾けるようになるはずです。
左手に力が入らないよう気をつけて、上達していってくださいね。