指を独立させるのに効果的なトレーニング | ピアノが上達する練習法
薬指は手の構造上、どうしても他の指と比べて動かしにくいものですが、トレーニングによってピアノを弾く5本の指を独立させることができます。
「指を独立させるのに効果的なトレーニング│ピアノが上達する練習法」で薬指は動かないという観念を壊してしまいましょう。
1.指を意識してゆっくり弾くだけで鍛えられる
指を動かそうとすると、脳からの命令が運動神経を通って指の筋肉を動かします。
運動神経はその動作を繰り返すことで神経伝達速度が速くなり、その分指が速く動くようになります。
反復練習をすれば指を動かす筋肉も鍛えられますが、筋力をアップさせるには速く動かすよりも「休まず、ゆっくり」動かすことが効果的だと言われています。
この二つのことを掛け合わせると、指を独立して動かすことを意識しながら、ゆっくり曲を弾くことで運動神経と筋力のトレーニングができることになります。
意識する時間は10分くらいでも毎日続ければ十分な効果が得られます。
2.確実に弾けるようになってから速く弾いてみる
ゆっくり確実に弾けるようになってきたら、スピード感覚を身につけるために速く弾きます。
確実に弾けるようになってから速く弾いてみると、ゆっくりばかり弾いているから速く弾けないかと思いきや、けっこう指が動いてくれることを実感することができるでしょう。
薬指が速く確実に動くようになれば、ピアノを弾く上ではそれぞれの指が独立している感覚を得ることができます。
3.日頃のトレーニング
ピアノを弾いていない時にもできる指を独立させるためのトレーニングには、指回し、指寄せ、中指と薬指のトリルなどがあります。
有名なトレーニングなので、既に実践しているかもしれませんが、一つずつみていきましょう。
1.指回し
左右の手を同じ指先同士をくっつけます。親指だけを離し、指先があたらないようにくるくる回します。逆回転もやりましょう。
これを人差し指、中指、薬指、小指の順でやります。これによって運動神経を刺激して各指の動きをよくすることができます。
2.指寄せ
指を伸ばし、人差し指だけ離しておきます。その状態で、中指を人差し指側に寄せて、人差し指とくっついたら、薬指側に中指を寄せて薬指にくっつけます。これを何回か繰り返します。
今度は薬指を中指側に寄せたり小指側に寄せたりします。なかなかうまく動かせないので、つい力を入れてしまいますが、力を入れたら動くというものでもありません。
これも運動神経を刺激するトレーニングです。
3. 中指と薬指のトリル
鍵盤の上だけでなく、いつでもどこででもできる指の運動です。脱力してできるだけ速く動かすようにします。
動かせば動かしただけ神経が刺戟されますので、読書中や入浴中、通勤中など、気がついた時にやってみてください。
ピアノを弾く上で、5本の指を独立させることは重要なポイントですので毎日少しずつ続けていきましょう。