運指の練習法 | ピアノの上達法
パソコンのキーボードを打つのに、キーボードを見ないで打つことをブラインドタッチといいます。実はピアノでも同じことができるのです。
「運指の練習法 | ピアノの上達法」でピアノの運指をマスターしてピアノの鍵盤を見ないで弾けるようになりましょう。
1.ブラインドタッチ
パソコンのキーボードには「F」と「J」のキーに印がいついて、それぞれ人差し指を置くようになっています。
キーボードのどのキーをどの指で押さえるか合理的に決められていて、その型通りに指を動かせば、わずかな手の移動だけでキーボードを見なくても正しく入力ができます。
ピアノのでも同じことができるのですが、それを助けてくれるのが運指なのです。ピアノで「ド」の位置を確認し、1の指(親指)でおさえます。
次に鍵盤を見ないで2、3、4、5と指を動かしてみると、「ドレミファソ」と音がなります。鍵盤を見ずに1、3、5、3、1と指を動かせば、「ドミソミド」と音がなります。
では、指を鍵盤一つ分広げて1、2、3、5と弾いてみると「ドミソド」を鍵盤を見ないでも弾くことができます。
鍵盤の幅を体が覚えてしまえば、最初の鍵盤の位置を確認したあとは、運指に従うだけで、ピアノが弾けてしまうことになるのです。
少し離れた音に飛ぶときだけ鍵盤を見て確認すれば、大部分は鍵盤を見ずに楽譜を見ていればよくなるので、曲の進度がグッと早くなります。
運指のマスターのためには、指くぐりの習得が必須となりますので、指くぐりがなにかわからない場合は指くぐりの項目を参照してください。
2.運指の型
パソコンのキーボードにも型があるように運指にも型があります。
ピアノには白鍵と黒鍵あわせて88鍵の鍵盤がありますが、人間の指は10本しかありませんので、効率よく動かすために型があるのです。
型には指くぐりが含まれていて、片手でもピアノの端から端まで止まることなく弾くことができます。
このピアノの運指をよく練習して、型さえ覚えてしまえば、あとは曲にあった運指を自分で考えることもできるようになります。
1.音階の型
運指の型は「ドレミファソラシド」にあります。「ドレミファソラシド」を弾くとき、指は右手は1、2、3、1、2、3、4、5、左手は5、4、3、2、1、3、2、1となり、「ドシラソファミレド」の場合は逆になります。
両手で「ドシラソファミレド」と弾いた場合、指の動きが左右で違いますので、最初は反行させましょう。
右手が「ドレミファソラシド」と弾くなら、左手は「ドシラソファミレド」と弾くと、左右の指の動きが同じになるので分かりやすいです。
これはピアノの運指の基本ですので、確実にできるようにしっかり練習しましょう。
では、「ドレミファソラシドレミファソラシド」と弾く場合はどうしたらよいでしょう。
右手は1、2、3、1、2、3、4、1、2、3、1、2、3、4、5、左手は5、4、3、2、1、3、2、1、4、3、2、1、3、2、1となります。
3または4の次に指くぐりが入ります。
この3と4の指くぐりがスムーズにできるようになれば、ピアノの運指の練習は終了です。
1.半音階の型
半音階で鍵盤の端から端まで弾いている人をみてすごいと思ったことはありませんか?でも、運指をマスターしていれば意外に簡単なものなのです。
半音階は黒鍵を3で弾き、白鍵は1か2で弾きます。白鍵の次に黒鍵が来る場合は1、白鍵が続く場合は2で弾きます。
これを繰り返すだけで端から端まで弾くことができますので、一度やってみてください。
最初は難しいかもしれませんが、慣れれば考えなくてもできるようになります。ピアノの鍵盤を見ないで弾けるようにがんばりましょう。