ピアノで指が転ばない方法
速いパッセージや細かい装飾音を弾く時に、転んでしまう事はありませんか。
かっこいいメロディーも、壮大なアルペジオも転んでしまっては、その魅力が半減です。
正しい練習法で、きれいに弾きこなしましょう。
1.ピアノで言う「指が転ぶ」の意味とその原因
そもそもピアノにおける「指が転ぶ」とは、どのようなものなのか。
簡単に言えば、ある箇所だけ速さが変わってしまう事です。
指が鍵盤を上滑りしまったり、指が言うことを聞かずどどどっと走ってしまうイメージです。
「転ぶ」というのは、細かいパッセージや速い音階を弾く時に良く起こります。
原因としては、指が回りきっていないのにインテンポで弾こうとしたり、もしくはうまく弾けていたのに弾きすぎて崩れしまったりなどが考えられます。
いずれにしろ大切なのは、丁寧な練習です。
次の練習方法を、参考にしてみて下さい。
2.ピアノで指が転ばないための練習法
1.ゆっくり弾く
これは、指が転ぶ時だけでなく、ピアノにおいて弾けない時に行われる、重要かつ有効な練習方法です。
弾けない箇所は、まずゆっくり弾く練習しましょう。
丁寧に1音ずつ、鍵盤の真ん中をしっかり押さえるようにしましょう。
止まらずに弾けるようになったら、少しずつ少しずつテンポを上げます。
地味ですが、確実に上達できる方法ですよ。
2.フォルテやスタッカートで弾く
ゆっくりから少しずつ弾いても弾けない場合は、フォルテやスタッカートで練習をしてみましょう。
ここでも注意して欲しいのは、ゆっくりから練習していく事です。
最初は1音1音、音を確かめるようにゆっくり弾き、少しずつテンポを上げていって下さい。
フォルテやスタッカートで弾く事によって、指のコントロールや手の移動が確実になり、転びにくくなります。
一見関係のない練習に感じますが、こちらも有効な方法です。
ぜひ試してみて下さい。
3.自分の癖を見つけましょう
上記の方法を試しても、弾けるようにならないのならば、いよいよ反復練習ではどうにもならない段階です。
まずは、自分の弾き方をよく観察しましょう。
その時に、いつも同じ場所で同じようなミスの仕方をしてはいないでしょうか。
例えば、「いつも黒鍵で外している」「指をくぐらせる時にひっかけている」などです。
それらが見つけられたら、次はその付近の2,3音を練習するようにしましょう。
その2、3音を、ゆっくりのテンポから徐々に上げて練習し、確実に弾けるようにします。
弾けるようになったら、少し範囲を広げて4,5音を弾いてみます。
そうして最終的には、その箇所全部まで拡げてみましょう。
また、音を外しまいがちなときは「どっち側に外しやすいのか」というのも観察してみて下さい。
「いつも黒鍵の右側に外している」のならば、練習する時に少しだけ左側を弾くように意識してみましょう。
それだけで変わってきますよ。
ピアノの上達で大切なのは、地道な練習です。
弾けない箇所も、様々な練習をして少しずつピアノの音を指になじませれば、転ばないようになりますよ。