ピアノ初心者のための練習法

自分の好きな曲をピアノで弾いてみたい、でも習っていないし無理だろうと諦めてしまいがちですが、弾いてみたいと思った時がピアノを始めるチャンスです。

ピアノ初心者が1曲を弾けるようになるための練習法をお伝えしたいと思います。

1.弾きたい曲を読譜する

まずは自分が弾きたい曲の楽譜を手に入れましょう。

少し前までは楽譜を購入する際、楽器店や書店などに行かなければ楽譜を購入することはできませんでしたが、今はインターネットで簡単に手に入ります。

有名な曲でしたら曲集を買わなくてもその1曲だけ購入することが可能なので初心者でも手軽に購入できます。

楽譜が用意できたら早速ピアノを練習しようと思うでしょうが、練習法をお伝えする前にまず楽譜を読む、読譜のことをお伝えします。

楽譜はただ音符が並んでいるだけでなく、その曲をどのように演奏したらいいのかを記号や言葉で示してくれています。

読譜は今後ピアノを上達するためにとても必要なことです。

初めは面倒だと感じるかもしれませんが分からない言葉や記号が出てきたら調べましょう。

初心者の人が読譜する時の基本的な4つのポイントを次に挙げます。


1.拍子

拍子は一般的に、2拍子、3拍子、4拍子が多いかと思います。

今から弾く曲は何拍子で、どのようにカウントして弾いていけばいいのかを知っておきましょう。






2.速度記号

Moderato、Allegroのようなイタリア語、または♩=92〜100のように示されています。

メトロノームをお持ちでしたらそのテンポに合わせて確認してみましょう。

メトロノームをお持ちでない場合は無料アプリで取得できます。

3.調号

楽譜のト音記号、へ音記号の横に書かれているフラットやシャープのことです。

シャープやフラットがどの音符についているかによってこの曲が何調なのかがわかりますが、初心者の人はまず、どの音にシャープやフラットをつければいいのかを認識しましょう。

例えばト音記号の横、シのところにフラットが付いているとこの曲にシの音が出てきたら全てフラットがついて鍵盤でいうと左どなりの黒鍵を弾くことになります。

4.反復記号

反復記号とは、1カッコ、2カッコやD.C、D.Sなどで、この記号が出てきたら次どこを弾けばいいのかをチェックしておきましょう。

まず基本的なこの4つを理解しておきましょう。この4つは学校の音楽の授業で習ったことがあるので簡単にできると思います。

この4つを確認したら、次の練習法に入ります。

2.ピアノ初心者の練習法

実際にピアノの練習に入りますが、ここでは先ほどの読譜では触れなかった箇所が大切になってきます。

それは音符の上に描かれているアーティキュレーションです。

アーティキュレーションとはスタッカート、テヌート、スラーなどその音に対しての演奏の仕方、表現の仕方を示しています。

スラーがかかっている音符は切れないように滑らかに、スタッカートは短く、など指示通り演奏すれば演奏が引き締まります。

アーティキュレーションは必ず守りましょう。


1.右手の練習

初心者の場合、右手から練習するのが良いと思います。というのも大体のピアノの楽譜は、右手がメロディー、左手は伴奏の形が多いからです。まず右手のメロディーから練習しましょう。

すでに自分が知っている曲なのでメロディーは少し練習すれば弾けると思います。

ここで注意なのが指番号です。

指番号の表記がある場合は必ず守ってください。

表記があるということはこの指番号にすると弾きやすいということです。

自分なりの指番号で上手く弾けなかったのが表記通りにするとすぐに弾けたということはよくあります。

早く上達するには指番号の表記を守りましょう。


2.左手の練習

右手ができるようになってきたら左手の練習に入ります。

左手は、知っているメロディーとは違い伴奏なので初心者の人には音符を読むのが少し時間がかかるかもしれませんが根気よく読んでいきましょう。

左手は臨時記号に気をつけて下さい。

伴奏はその時のハーモニーを作る役割なので臨時記号を見落としてしまって本来のハーモニーが崩れてしまいます。

伴奏だけの練習は音符を覚えにくいので、左手を弾きながらメロディーを頭の中で歌ってみると、音を覚えやすく両手になった時に弾きやすくなります。


3.両手で練習

右手、左手と片手ずつ練習できたらいよいよ両手に挑戦です。

初めはなかなか上手く弾けないと思いますので、出来ないところは手が覚えるまで反復練習しましょう。

どうしても両手で出来ない場合は、先ほど左手の練習のところでお伝えした通り、左手を弾きながら右のメロディーを歌う練習をしてみましょう。

完成形のイメージができて弾きやすくなります。


4.仕上げ

上記の練習法で手が覚えるぐらい両手で弾けるようになったら曲を仕上げていきます。

楽譜にはピアニッシモ、フォルテなどの強弱記号が表記してあります。

大抵の曲は、最初から最後までずっと同じ大きさのままではなく、小さい音で始まってサビで盛り上がったり、大きく始まって途中で少し盛り下がってまた最後には大きく盛り上がって終わる、物語の起承転結のように曲は作られています。

物語のような曲に仕上げるためには強弱がとても必要になります。
盛り上がっていくときはクレシェンド(だんだん大きく)してフォルテ(強く)にする、消えるように終わっていくときはデクレシェンド(だんだん小さく)してピアノ(弱く)で終わる、など強弱で音楽を表現することができます。

このように、仕上げの段階ではその曲を表現する意識をもって楽しく演奏して下さい。

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