ピアノにまず大切なのは基礎的な練習法を日々取り入れること
急がば回れ ことにピアノの練習においてはそのことが言えることでしょう。
ショパン、リスト、ラフマニノフ等々、世界に名だたる大作曲家たちによるピアノ曲にも深い憧れも抱くものですが、一気にそれらの楽曲を弾けるかというと譜読みをこなすことができたとしても、指自体もなかなかついてゆかないものです。
大切なことはやはり指を鍛える基礎的な練習法が大切になってきます。
指の修練の積み重ねから、後に自由な表現をつかさどることが可能な指の強さやしなやかさを、会得してゆくことができます。
ハノンやチェルニーといった基礎的な、練習は一見地味で飽きやすく指の修練に重きをおいた練習法かもしれませんが、基礎に大切なエッセンスがつまっていて後に演奏の質を高め、時に力強く時に柔らかくと様々な音色に自由度を持たせることもできることもでしょう。
そのような基礎に重きをおいた教材を基に、指の修練を意識した練習法というものは、なお意識してゆきたいものです。
人前に出ると指が思うように動かないという場合も、日々しっかりとした指の修練をしていると指じたいへのコントロール力もついてきて しっかりとした音色も出しやすくなるものです。
またダイナミックなフォルテッシモや繊細なピアニッシモ等々、ピアノにも様々な音色の強弱を表現する際も指のコントロール力や強さ柔らかさを持ち合わせていると、幅の広い表現を展開することもできます。
ハノン等の基礎訓練的な、教材はレッスン初めの習慣にしてゆくと、自分の指と向き合いコンディションも測れるよき指標ともなりえます。
シンプルに構成されている音の連なりにより、指の動きにのみ集中して取り組めるため、自分の指の運びのくせや手首に力が入っていないか等々、細かなことも随時確認しやすい教本だとも思います。
ピアノは一足飛びには上達するのは難しい楽器かもしれませんが、基礎的な練習法が取り入れてある教材なども選び、それらを日々少しずつでも繰り返し修練されてゆくことをおすすめいたします。