幼児期に楽しくピアノを弾く練習法
幼児期の子どもにピアノを練習させる時、ずっと集中してピアノを弾くことは難しいです。
幼児期の子どもがピアノを楽しみながらできる練習法をお伝えします。
1.親子で音楽を楽しむ
ピアノの練習も大切ですが、まずは「音楽は楽しい」ということをお子様に教えてあげてください。
歌を歌ったり、曲に合わせて体を動かしたり、親子で一緒に楽しみましょう。
そして家にいる時はいつも音楽がある生活にしてください。
クラシック、童謡、お母さんが好きな曲でも何でも構いません。
日常に音楽があるという環境を作り、音楽が身近なものと認識させることによりピアノの上達にもつながります。
2.練習はお母さんと一緒に
幼児期のピアノの練習はお母さんも一緒に付き添ってあげてください。
練習しても弾けない時、お母さんが寄り添うことで子供は頑張れます。
そして上手く弾けた時にお母さんに褒めてもらうと嬉しくてもっと弾きたくなります。
幼児期の子どもはお母さんと一緒に何かをするのがとても楽しいので、是非お子様と一緒に練習する時間をとってあげてください。
3.幼児期のピアノの練習法
音楽は楽しい、お母さんと一緒だとピアノの練習を頑張れる、そのことを踏まえて実際に曲の練習法をお伝えします。
1.歌う
まず曲のメロディーを歌います。
歌詞が書かれている場合は歌詞の意味を子どもに理解させて、この曲はどんな曲なのかイメージして歌いましょう。
次に音名(ドレミ)で歌います。音名で歌う時もイメージを忘れずに歌いましょう。
スタッカートの音は跳ねて、スラーがかかっているところは滑らかにつなげる、など楽譜に書かれていることを守って歌いましょう。
2.片手ずつ練習
音名で歌えたら、片手ずつの練習に入ります。
メロディー(大抵は右手)から練習します。
声に出して歌いながらメロディーを弾きます。
必ず先ほどの「1.歌う」のところで説明した歌い方を忘れずに。
その歌い方通りにメロディーが弾けるといいですね。
そして左手の練習の時も、メロディーを歌いながら弾きましょう。
そうすることによって完成のイメージができて両手の練習の時に弾きやすくなります。
3.両手で練習
片手ずつ練習できたら両手の練習に入ります。
両手の時もメロディーを歌いながら弾きます。
両手で上手く弾けない時は、もう1度片手ずつの練習法に戻り手が覚えるまで何度も繰り返し練習しましょう。
幼児期の子どもは同じ練習を何度もするのを嫌がりますが、そこはお母さんの出番です。
子供の様子をみながら声をかけてあげてください。
どうしても嫌がる場合は無理強いせず、一旦弾くのをやめて自分の得意な曲を弾いたり歌ったりして遊びを挟んでください。
両手で上手く弾けるようになったら仕上げとして、その曲に表現をつけます。
例えば、このメロディーは川が流れているように優しく弾く、この音はうさぎさんが飛び跳ねたような様子で短く、くまさんが登場したように大きく弾く、など自分で物語を考えて表現できれば音楽として素晴らしい演奏になります。
幼児期は「音楽は楽しい」ということをまず1番に伝えて欲しいです。
それを子供が感じることができたら今後のピアノの上達につながるでしょう。