子供にピアノの練習を続けさせる方法

子供にはじめてピアノを習わせる時、できるだけ長く続けてもらいたいものですが、自分から習いたいといってはじめても、些細なことで嫌になってしまうのが子供というものです。

「子供にピアノの練習を続けさせる方法」をまとめてみました。


1.幼稚園児から小学校低学年

この年代の子供には環境づくりが大切になります。ピアノを始める前の事前準備から考えてみたいと思います。


1.ピアノを習う環境

教室を選ぶとき、いろいろな要素を考えますが、家から教室までの移動時間もその一つでしょう。

移動するのにも体力を使いますので、教室までの距離が遠いとそれだけで嫌になってしまうものです。

家からピアノ教室まではできるだけ近い方が良いでしょう。また、レッスン時間も考えなければなりません。

この年代の子供の集中力の持続時間は15分程度ですので、一回のレッスン時間が30分を越えるものはあまりお勧めできません。

親がレッスンを見学することができれば、家で練習するときにサポートすることができます。

レッスンでは本物のピアノを弾くことになりますが、家にはおもちゃのキーボードしかないというのはあまりよくありません。

キーボードやエレクトーン、オルガンよりもピアノの鍵盤の方が重いため、先生のところのピアノは弾きにくくて行きたくないということになりかねません。

長続きしなかったときのことを考えて本物であれ電子であれ、ピアノと名のつくものを準備することをためらうこともあるでしょうが、音楽が好きであれば、中学生や高校生になってからピアノを再開することもありますので、練習用のピアノを家でも準備しておく方がよいと思います。


2.「練習しなさい」と言わない

家であまりしつこく「練習しなさい」というのはよくありません。

子供が好きなことは遊ぶこと、楽しいことですので、言えば言うほどやりたくなくなってしまいます。

レッスンで出された宿題をさせなければと思うより、ピアノで一緒に遊びたいと思うくらいの余裕があれば素晴らしいと思います。

子供が自分からピアノを楽しめるようになるためには、子供の心の中に達成感を積み重ねていくことです。

子供にとって親に褒められることは嬉しいことですが、ほめられた喜びを積み重ねても、子供自身がピアノの楽しさを感じていなければ、それは子供の目から見れば、自分を押し殺して親を喜ばせていることになります。

弾けるようになって喜んでいるときに、「がんばったね」とか「すごいね」、「お母さんも嬉しいよ
というように褒めてあげればよいでしょう。


2.小学校中・高学年

小学校の中・高学年になると、徐々に自立がはじまってきますので、子供の主張を頭から否定することは精神面の成長の妨げになります。

また、他のピアノを習っている子供たちと比較したりするのは子供の自尊心を傷つけてしまうため、NGです。

自立とは親との精神的な分離を意味していて、親に褒められることは自立を助けることになりますので、よくできたときは大いに褒めてあげましょう。

どうしてもやりたくないという場合は、子供と相談した上で1週間とか1ヶ月とか、期間を決めて休ませることもあり得る選択肢となります。

子供にピアノを長く続けるためには、子供がピアノを好きになるようにすることです。そのためには環境づくりや親の接し方に工夫が必要です。

子供と一緒にピアノを楽しみながら、親子の絆も深めていきましょう。

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