子供用のピアノの教本について
子どもがピアノを弾くとき、たくさんのテキストが出版されていて選ぶのに迷ってしまいます。
そこで子供用のピアノの教本についてお伝えします。
1.子供がピアノを習う前に
子供がピアノを習い始める前に、まずご家庭でピアノを練習できる環境を整えてあげましょう。
楽器を用意します。
アップライトピアノが好ましいですがどうしても無理な場合は電子ピアノでもいいでしょう。
電子ピアノは普通のピアノと違い、タッチで音量を変えたり音色を変えたりすることができないので、ピアノを上達させるにはアップライトピアノが良いです。
そして親御さんが毎日、練習するよう声をかけてあげてください。
子供が自らピアノを練習することは難しいので、親御さんがピアノを弾く時間を見つけてあげて親子一緒にピアノを楽しんでください。
2.子供用のピアノの教本について
子供用のピアノの教本はたくさんあります。
昔から使われているバイエルは最近ではあまり使われなくなっています。
バイエルに代わるお勧めしたい教本をご紹介し、その教本とバイエルとの違いをお伝えします。
1.みんなのオルガンピアノの本
この練習曲は、書かれている音符が大きく子供に見やすくなっています。
この曲集は最初からヘ音記号が出てきて、右手左手とも真ん中のドから始まりそこから広がって音が増えていきますので無理なく覚えることができます。
全ての曲にタイトルがついていて、その曲に合ったイラストがありますのでイメージを膨らませながら練習できるので表現力にもつながります。
曲ごとに、この曲では何を学習するのかポイントが書かれているのでとてもわかりやすいです。
2ともだちピアノ
この練習曲は比較的簡単で進度もゆっくりなので子供には無理なくピアノの練習ができます。
このテキストも最初からヘ音記号が出てきます。
楽譜にチェック項目がありそれができたらチェックできるようになっていますので、自分ができていること、できていないことが確認できるので子供にはわかりやすいと思います。
教本自体とてもシンプルで色が付いていないので、子ども自身が塗り絵を楽しみ自分だけのテキストを作ることができ感性も磨かれますね。
3.バイエルとの比較
紹介した2つの教本とバイエルとを比較して、1番の大きな違いはヘ音記号が最初から出てきていることです。
2つの教本は最初から大譜表(ト音記号、ヘ音記号)で表記されているのに対し、バイエルは両手ト音記号で弾く期間が長いです。
そのためヘ音記号が出てくると音符を読むのに難しく感じてしまいます。
バイエルは古い時代の教本なので、全ての曲が右手メロディー左手伴奏の形で、現代曲を弾くための練習ができません。
みんなのオルガンピアノの本は、短調が4つ出てくるのに対しバイエルはイ短調の1つしか出てこないので短調の曲が苦手に感じてしまうかもしれません。
このようにバイエルは古い時代の教本なのでその時代の練習だけになってしまいます。
現代で出版されている子供用の教本は、古い時代から現代曲まで対応されているので幅広く学習するためには現代の教本の方がいいような気がします。
幅広い時代の音楽を学習しピアノを上達させてください。