子供の効率的なピアノの練習の仕方
子供のお家でのピアノの練習は効率的に出来ていると思いますか?
子供のピアノの練習が、習っている曲を、間違えてもお構いなしで、最初から最後まで、通して5回弾いて終わり・・・だとしたら「本当にその練習でいいの?」と思ってしまいませんか?
もちろん、ピアノは楽しく練習するのが一番ですが、子供がピアノを練習する時間がない時に、練習がしんどいなと思う時に、少しの練習で上手に弾けるようになったら・・・と思いますよね。
今回は「子供の効率的なピアノの練習の仕方」についてお話します。
1.効率的な練習の仕方とは
少しの時間で、より上手になれるような効率的な練習の仕方についてお話します。
ピアノのレッスンに来て、調子よく曲を弾きだして、「よく練習しているな」と思っていたら、中間部にきていきなり失速し、テンポも遅くなり、弾き方も頼りなくなり・・・という子供がいます。
きっと曲の最初から最後まで、何回も弾いていたのだろうなと思って子供に聞いたら、その通りのピアノの練習の仕方だったので、効率的な練習の仕方を教えました。
ではその、最初から最後までしっかり弾けるようになる効率的な練習とはどういう練習でしょうか。
1.苦手なところを一番に練習
まずは、曲の弾きにくい所、苦手なところから練習します。
さあ練習を始めようと子供がピアノの前に座ったら、まずは苦手で弾きにくいところから練習していきます。
練習を始めようとして、真っ先に「苦手な弾きにくい所から弾く」というのは、やる気が失せそうですがそこを頑張って、時間がない時には、「苦手なところが弾けるようになったら、今日は良い」くらいの気持ちで始めて下さい。
集中力のある最初に、苦手なところを練習し、弾けるところは後回しにすることで、次のレッスンまでに、曲中に「出来ているところ」と「出来ていないところ」の差が無くなり、同じように弾けるようになります。
曲が最初から最後まで通してスムーズに弾けるようになると、子供は嬉しいのでよく練習するということもあります。
2.曲を小分けにして練習
練習している曲を、8小節ずつなどのように、小さく区切って練習します。
曲全部を通して弾く事ももちろん必要なのですが、どうしても子供は曲全部を通して弾く練習ばかりしてしまうことが多いです。
曲を、4小節や、8小節の「ひとかたまりのフレーズ」ごとに分けて、その「ひとかたまり」に番号をつけて、どの番号のところが一番弾きにくいかを考えます。
例えば、⑤番目が一番弾きにくいとなったら、⑤番目の「ひとかたまり」を練習、次に弾きにくいのは②番目となったら、②番目の「ひとかたまり」を練習というように練習していきます。
時間がない時は、今日は⑤番目と②番目だけ練習、となっても構いません。
どの番号も弾けるようになって来たら、今度は番号と番号のつなぎ目が上手につながって弾けるのかをやってみます。
②番目と③番目の「ひとかたまり」同士のつなぎ目が上手く弾けないのなら、今度はそこを練習します。
こうして、まずは「ひとかたまり」を、次に、つなぎ目を練習して、曲全体がスムーズに弾けるようにしていきます。
2.毎日のピアノの練習について
毎日のピアノの練習について、お話します。
ピアノの練習は、「1日目にたくさん練習したから次の日から何日間か練習しない」、というような練習より「少しずつでも毎日ピアノを練習する」というほうが、良い練習です。
ピアノの練習は、間が空いてしまうと、今まで練習していたことが薄れていってしまい、この前練習していたところを、また今回も練習しなければならないような状態になってしまいます。
勉強の方法でもよく言われるような、「少しずつでも、毎日やる」というやり方は、ピアノの練習でも同なので、毎日練習するように、そして効率的な練習が出来るようしていきましょう。