ピアノの練習で腱鞘炎になる原因と対処法
ピアノの練習をする上で、無理な弾き方や間違った練習をしてしまうと、手や指、筋肉を傷めることになったり、また無理を続けることで、腱鞘炎になってしまうこともあります。
練習で起こる痛みについてですが、指や手、筋肉の痛みがある場合、すべてが腱鞘炎というのではなく、「長時間練習して指が痛い、手が痛い」というのは、筋肉疲労だったりします。
腱鞘炎は、「筋肉に鋭い痛みがある」、「痛くて動かせない」というような状態で、もちろんピアノも弾けない、弾こうにも痛くて動かせない、というもののようです。
腱鞘炎になってしまうに至るまでにも、筋肉が痛んだり、手を動かすと、ひきつるような感覚があったり、じんわりした痛みがあったり、と痛みの予兆があるようです。
では、どのようなことが原因で、腱鞘炎やそこに至るまでの手の痛みなどがあらわれるのでしょうか。
1.腱鞘炎になる原因
ここでは、どのようなことで腱鞘炎になってしまうのか、その原因についてです。
無理のある練習によって、腱鞘炎はおこってしまいます。どのような練習や、またどのようなことをするといけないのでしょうか。
1.無理な力をかける
無理な力を指や手にかける、かけ続けるような練習です。
自分の許容を超えた大きな力をかけ続けたような場合、例えば、無理して、手が届きにくい、音域の広い和音を弾こうと手に力を入れて広げ、力が入ったままで弾きつづけるような練習。
また、そんなに速く指は動かないのに、無理やり速い速度で何度も何度も弾くような練習。
どちらも、自分が余裕をもって出来ないことに対して無理をすることで、手に力が入ってしまい、その力が抜けることなく弾き続けてしまうので、無理がかかり続けて腱鞘炎になってしまうような練習です。
2.親指に力が入っている
親指にもともと力が入ったままの弾き方になっているような人が、意外に多くいますが、指を痛めやすいです。
親指は、ほかの4本の指と違い、手の横についていて、指の向きも、ピアノを弾くのに鍵盤にふれる場所もほかの4本とは違います。
そのため、親指は、「打鍵するその瞬間筋肉が使われ、すぐ脱力」のはずが、その力をうまく脱力できず、力が入りっぱなしになっていることもあります。
このように、力を抜くことが出来なかったり、無理な力がかかったままで、長時間、又は繰り返し練習することで、腱鞘炎になるようです。
2.腱鞘炎に対する対処法
ここでは、腱鞘炎にならないようにする対処法をお話しします。
1.常に無理をしていないか気をつけておく
必死になって、無理な力をかけて練習すると、腱鞘炎になり易いことを常に頭においておくことです。
腱鞘炎になってしまったら、ピアノの練習は、治るまで、また痛みが取れるまで出来なくなってしまいます。
練習できないことで、焦りを感じる人もいれば、楽しみが奪われて空虚な気持ちになる人もいるでしょう。
そうならないように、常に、無理をしていないか、力が入っていないか、特に、手や指に痛みが少しでも出てきたら気をつけて、冷静に練習するようにしましょう。
2.手首で力を抜く
力がうまく抜けるように手首を使いましょう。
手首が固定されていると、力を抜く弾き方が出来ません。
手首をうまく使って、手に入っている力を抜くようにしましょう。
腱鞘炎になってしまったあとでは、治るのに時間がかかることも多く、また練習が出来ないことで、気持ちまで落ち込んでしまいます。
腱鞘炎にはならないように、予防するのが一番です。