ピアノのグリッサンドの上手な弾き方と練習方法
ピアノの曲にグリッサンドが出てきたら、上手な弾き方が出来ますか。
グリッサンドが出てくるピアノ曲は華やかで、かっこよく聞こえます。
グリッサンドを簡単に弾いているのを見ると、ピアノが上達したという感じがしますね。
今回は「ピアノのグリッサンドの上手な弾き方と練習方法」についてです。
1.グリッサンドについて
グリッサンドとは何か、そして上手な弾き方について説明します。
ピアノ初心者の楽譜や、古典派の楽譜にはあまり出てきませんが、ピアノが上達して近現代の曲を弾くようになるとグリッサンドはよく出てきます。
1.グリッサンドとは
グリッサンドとはどういうものか、どのような弾き方をするのかについてです。
グリッサンドとは、ある音から次の音へと音をつなげて滑らせて演奏する、装飾音の一種です。
グリッサンドには、上行するもの、下行するもの、また2つのグリッサンドを一緒に弾くようなグリッサンドもあります。
ピアノでのグリッサンドの弾き方は、右手の上行(左手なら下行)は、2、3の指の爪を使って(4の指の爪を一緒に使う人もいます)、右手の下行(左手の上行)は、1の指の爪を使って弾きます。
人によって、指の腹を使う人もいますし、グリッサンドの長さやグリッサンドをするピアノの鍵盤の位置によって指の腹を使った方が弾きやすければ、指の腹を使っても構いません。
絶対この指を使うとか、指のここの場所を使うといった決まりはないので、弾きやすい場所を自分で考えて弾いてみて下さい。
2.グリッサンドの上手な弾き方
グリッサンドを上手に弾く弾き方についてです。
グリッサンドは、指が鍵盤の上を滑って鳴らせた音が、一息に、均一にきれいに鳴らないと、グリッサンドの華やかな効果はありません。
ピアノの鍵盤の表面を浅く、力を抜いて、指の爪で滑らせた弾き方で弾いてください。
ピアノの鍵盤の深いところを、グリッサンドで弾いてしまうと、重く、力んだようなグリッサンドになってしまいます。
また、鍵盤の深ところを弾くと、爪の付け根の辺り(爪と皮膚の境目の辺り)で弾いてしまうことになり、指も痛いです。
そして、軽やかに、さりげなく演奏の中に入っているのが、装飾音としてのグリッサンドの良さですので、『グリッサンドを弾いてます』というような、一生懸命な感じや、アピールのし過ぎは良くありません。
軽く滑るようなグリッサンドが、上手なグリッサンドの弾き方です。
2.グリッサンドの練習方法
グリッサンドを弾く上で、気をつけることそしてその練習方法です。
グリッサンドを弾く事で、曲のテンポが乱れてしまってはいけません。
グリッサンドは、楽譜に書かれている拍の中におさめて弾かなければ、テンポが乱れてしまいます。
また、拍の中におさめようとして、尻切れトンボのような中途半端なグリッサンドになってしまったり、書かれている拍数より、グリッサンドが短く弾き終わってもおかしいですね。
楽譜に書かれた拍の中に納まるように、拍を感じて、グリッサンドの速さを調節した練習をして下さい。
そして、グリッサンドの練習は手や指が痛くならないことが大切です。
軽やかで、華やかなグリッサンドの弾き方を目指しましょう。