ピアノの練習曲ブルグミュラーについて
ピアノを習っていた人で、ブルグミュラーのテキストをやったことがあるという人は多いと思います。
ブルグミュラーを使うことによってピアノが上達すること、そしてピアノで練習する時のポイントをお伝えします。
1.ブルグミュラーとは
ブルグミュラーは25の練習曲がとても有名でよく使われていますが、25の他に18と12の練習曲があります。
難易度で言うと、25→18→12の順番です。
今回はその中でもピアノ学習者によく使われている25の練習曲にポイントを当てていきます。
2.25の練習曲
25の練習曲のテキストは全音から出版されているものが一般的ですが、「こどものブルグミュラー」という子供のために作られたテキストも出版されています。
子供が譜読みしやすいように楽譜が大きくなっていますので、幼稚園児さんや小学校低学年ぐらいのお子さんには子供用の方が見易いと思います。
それでは25の練習曲について説明していきます。
1.始める時期
25の練習曲を使う時期は、バイエル終了時期からブルグミュラーに進むことが多いです。
バイエルをやっていない人はそれ同等のテキストが終わったらブルグミュラーに進むといいと思います。
早い年齢だと幼稚園児さんから弾き始める子もいますが、だいたい小学生の間に使われていることが多いように思います。
曲の中には綺麗な曲もあり、大人の人が弾いても楽しめると思います。
2.テキストの特徴
曲の長さは、一般的な全音出版の楽譜だと1ページか2ページと短いので子供でも練習しやすいです。
そして全ての曲に題名がついていてイメージしながら弾く練習ができます。
1曲1曲、曲想が違っていて飽きずに楽しく練習することができるでしょう。
3.曲の紹介
では25の練習曲の中から数曲を紹介し、ポイントをお伝えします。
1番「素直な心」
左手は和音を全音符で伸ばす箇所が多いので右手を頑張って譜読みすれば割と早く弾けるようになると思います。
2番「アラベルク」
有名な曲で1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
本当のテンポはとても速いですが、ゆっくりから練習すればだんだん速く弾けるようになるでしょう。
16分音符が特徴的なので速く弾いた時にこけないようにしましよう。
3番「牧歌」
8分の6拍子の基本的な拍子の取り方を学習できます。
7番「清い流れ」
右手がメロディーと伴奏と両方を弾いていて今までにあまり経験したことのない曲だと思います。とても綺麗な曲で弾けるようになると達成感があると思います。
14番「 スティリアンヌ」
4分の3拍子の曲なのでワルツのリズムを感じて弾きましょう。音の跳躍があるのでそこは何度も練習して間違えずに弾けるようにしましょう。
15番「バラード」
左手がメロディーです。右手が和音で伴奏しているので右手が大きくならないように気をつけましょう。
ハ短調からハ長調に転調したところは気持ちを変えて演奏しましょう。
20番「タランテラ」
活発でテンポの速い曲です。
8分音符を慌てて弾かないように両手しっかり合わせてテンポを保つようにしましょう。
21番「天使の声」
左手から右手へとつなげてメロディーを弾きます。
フレーズが切れないように気をつけて練習しましょう。
仕上げの時にペダルをつけて弾くととても素敵な曲に完成します。
25番「貴婦人の乗馬」
この曲もピアノ学習者には有名ですね。
このテキストの最後の曲だけあって楽譜も少し難しいです。
跳ねるようなテーマに対し、中間部では流れるような綺麗なフレーズが出てきます。
この対照的なメロディーを弾き分ける工夫をしましょう。
このようにこの練習曲では様々な曲想を経験することができます。
曲想を考えイメージして演奏することはピアノの上達につながります。
ブルグミュラーを楽しく練習しましょう。