ピアノ初心者でも弾けるノクターン
ピアノを弾いているとよく耳にする「ノクターン」。
弾いてみたいけれど初心者の自分にはまだ早い、と思っていませんか。
ひとえに「ノクターン」と言っても、難易度は様々です。
初心者でも弾けるノクターンもあるので、是非参考にしてみて下さい。
1.そもそも「ノクターン」とは何なのか
「ノクターン」とは英語であり、フランス語ではノクテゥルヌ、イタリア語ではノットゥルノ、そして日本語では夜想曲と訳されます。
その名の通り、夜に思いをはせるかのような、甘く美しい旋律を持つ曲が多いです。
このスタイルを作ったのは、イギリスのピアニストであり作曲家のジョン・フィールドとされています。
しかしながら、今となっては「ノクターン」と言えば、ほとんどが「ショパンのノクターン」を指すほどショパンが有名です。
ショパンのノクターンは、本当に粒ぞろいであり、どれを聴いてもうっとりとしてしまいます。
有名な曲も多く、1曲は自分の持ち曲として、練習しておきたいですね。
2.ピアノ初心者でも弾けるノクターン
ノクターンは難しいものもありますが、ピアノ初心者でも弾けるような簡単なものもあります。
いくつか紹介するので、自分の上達度に合ったものを選びましょう。
1.ノクターン第1番 変ロ短調 op.9-1(ショパン)
こちらは、それほど有名ではないかもしれませんが、知る人ぞ知る名曲です。
短調の少し物悲しくも優し気なメロディが、夜の寂しさと柔らかさをよく表しています。
途中に細かな音階が入りますが、全体的にゆったりとしていて、初心者でも弾きやすいでしょう。
1番の難所は、右手の細かい音階の間に左手を入れる部分です。
片手練習を何度も繰り返し、合わせる時は、もう片方の手を気にせずに左右の手を独立させて弾くイメージで弾きましょう。
2.ノクターン第2番 変ホ長調 op9-2(ショパン)
この曲は、フィギアスケートを好きな人は、聞いたことがあるかもしれません。
あの浅田真央ちゃんが滑っていた曲です。
これ以上ないほど甘い旋律が、大切な人を思う夜を彷彿とさせます。
少し難易度は高めですが、左手も右手も、同じような形の繰り返しなので、音を覚えてしまえば意外と弾けると思いますよ。
最後のトリルには少し苦戦するかもしれませんが、指の練習もかねて頑張ってみましょう。
3.ノクターン第20番 嬰ハ短調(ショパン)
こちらも、有名な曲です。
寂しげな音楽は、夏や春よりも、秋や冬の夜をイメージさせます。
曲の長さが短く、左手が単調なので、これもまたピアノ初心者向けのノクターンです。
ノクターン第1番と同じような、細かな音階が多いです。
よく練習しましょう。
4.ノクターン第5番(レイバッハ)
珍しくショパン以外のノクターンです。
ショパンのノクターンに押され、有名とは言い難いですが、良曲です。
ショパンとは少し雰囲気が違い、可愛らしさや華やかさを持っています。
それほど難しいテクニックは使っておらず、弾きやすいです。
和音の連打では、メロディが良く出るように気を付けましょう。