ピアノで指が足りない時の対処法
ピアノを弾いている時、指が足りない事があると思います。
その際の対処法を、お教えします。
1.指が足りないとは
ピアノで言う「指が足りない」とは、主に1つのメロディーをつなげて弾く時に5本の指では弾ききれない時に使われます。
例えば「ドレミファソラシド」を親指から弾き始めた時、そのまま弾いたら「ソ」の音で終わってしまいます。
このような場合に、ピアノでは「指が足りない」と言うのです。
対処法としてはいくつかありますが、その前に指番号について軽く説明します。
指番号とは、ピアノにおいてどの指でその音を弾けば良いのか表す数字です。
親指を1、人差し指を2、中指を3、薬指を4、小指を5の数字でそれぞれ表します。
指番号について理解できたのならば、次の対処法について見ていきましょう。
2.ピアノで指が足りないときの対処法
1.指をくぐらせましょう
これが最も基本的な対処法です。
「ドレミファソラシド」を親指から始める場合は、ファの音で親指を中指の下を通して、すなわち親指をくぐらせて弾きます。
指番号で言うと「12312345」です
そうすればファの音からまた親指で5音弾く事になるので、最後まで弾く事ができます。
指のくぐらせ方は、弾きたいパッセージによって変わります。
例えば同じ8音でも「ドミソラシレミソ」で上がっていくならば、「12412345」となります。
これについては、一定の規則はありますが、必ずしも守らなければならないわけではなく、完全に理解している人は少ないでしょう。
練習曲をしっかり練習していれば、自然と上達すると思いますよ。
2.変え指を使いましょう
これは少し上級者向けのテクニックです。
2つのパッセージを、音を切らないで弾きたい時などに使います。
例えば「ドミソラシレミソーラシドレ」のような場合です。
「1241231234123」と弾いても良いですが、何度も指をくぐらせなければならず、速ければミスをしそうですね。
このような時に、変え指が使えます。
「ドミソラシレミソ」まで「12412345」と弾いたならば、「ソ」の音で伸ばしているうちに手を縮めて5の指から1の指に変えます。
その後「ラシドレ」を「2345」で弾けば、ほとんど指をくぐらせる必要がありません。
伸ばす音を巧みに使った運指法です。
よく分からない方は、実際にピアノの前でやってみて下さい。
少し難しいですが、上達すると弾き方の幅が広がりますよ。
3.反対の手を使いましょう
これもまた上級者向けのピアノテクニックですが、右手の指が足りない時に、左手で補う事があります。
「ソミドソミド」と下がっていく場合は、右手だけで弾こうとしたら「531」を弾いた後、1度指を鍵盤から離し、再び「531」で弾かなければなりません。
そこで、右手で「ソミド」を「531」で弾いたならば、次は左手で「ソミド」を「135」で弾くのです。
時には、手をクロスさせて弾く事もありますよ。
片方の手が暇な時は、ぜひ使ってみましょう。