リストのピアノの魅力と練習法

これ以上ないほど華やかで演奏会映えするリスト。

難曲が多いですが、1度は頑張って弾いてみたいですよね。

そんなリストのピアノ曲の魅力と、練習の方法を紹介したいと思います。


1.リストについて

フランツ・リストは、その驚異的なピアノのテクニックから「ピアノの魔術師」と呼ばれた演奏家です。

その音楽の才能は、演奏家だけでなく作曲家としても大いに発揮されました。

オクターブの連打や跳躍とアルペジオの連続などが、ふんだんに使われた超絶技巧の曲たちは、まさに「ピアノの魔術師」と呼ばれたリストだからこそ作れたといえるでしょう。

むやみに手を出すのは危険かもしれませんが、ピアノの技術が上達したと感じたのならば、是非弾いてみてほしい作曲家です。


1.リストのおすすめ曲


1.愛の夢 第3番

言わずとも知れた有名曲です。

浅田真央ちゃんがアイススケートで踊った曲としても有名ですよね。

甘い旋律と流れるような曲調が特徴です。

難曲ばかりのリストのピアノ曲の中でも、アマチュアのピアニストが手の届く程度で、しかも舞台映えする華やかさも持っています。

リストの他の曲にはとても手が届かないけど、リストが弾きたいという方におすすめです。


2.ため息

この曲も、CMなどで使われていたので、知っている方が多いのではないでしょう。

本当にため息がでるような、美しく、優し気な曲です。

終始続くアルペジオをきれいに弾く技術と、右手と交差させるメロディでの深い表現力が必要な、これもまた難易度の高い曲です。

1つ間違えれば、ただのばたばたした曲になってしまいます。

よくよく基礎力が上達してから、挑戦しましょう。


3.リストのピアノの練習法

リストのピアノ曲を練習する上で大切なのは、もちろんその技術的難所を、徹底的に弾きこむことです。

技術的に弾けていなければ、絶対にリストは弾けません。

自分が弾けていないという場所は、意識的に練習量を増やしましょう。

リストの技巧で多いのが、跳躍です。

他の作曲家にはないような、酷な跳躍が組み込まれています。

コツは、とにかく跳躍の感覚を指に染み込ませませることです。

目を閉じても弾けるくらいまで、繰り返し練習しましょう。

次に多いのが、細かく速い音階です。

リストの曲では、細かい音階で鍵盤の上から下まで行き来するというのも珍しくありません。

この部分では、転んだり音を抜かしたりしないのはもちろん、きれいに響かせるために、細かく適切にペダルを入れることも大切です。

リズムを変えたり、全てフォルテで弾いたりなど、細かいパッセージの練習を地道に続けましょう。

リストのピアノ曲は技術的に難しく、そこが1番の練習処と言えるでしょう。

むしろ技術的に弾けてしまえば、表現はそれほど難しくない場合も少なくありません。

テクニック的に難しい箇所を、妥協せずに、根気よく練習しましょう。

そうすればおのずと、舞台上での華々しい演奏へとつながると思いますよ。

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