ピアノを弾く指の中で薬指を独立させる練習
ピアノを弾く時、10本の指はそれぞれ独立して動かさなくてはいけません。
特に薬指はそれだけ独立して動かすのは難しいです。
そこで10本の指が独立して動けるように、そして薬指はどのように訓練すればいいのかお伝えします。
1.指それぞれが独立して動かないとどうなるか
10本の指がそれぞれ独立していないとピアノは上達しません。
例えば、速いテンポの曲で16分音符のメロディーを弾くときに指それぞれが独立して動かないと音符の粒が揃わず綺麗に弾くことができません。
また、左手で分散和音(ドソミソドソミソを16分音符で伴奏)を弾くときにきっちり同じテンポで弾くことができません。
そのためにも指それぞれが独立して動けるように毎日訓練しなければいけません。
どのように訓練すれば指それぞれが独立して動くようになるのか、次の項目で具体的に説明していきます。
2.ピアノを弾く指の中で薬指を独立させる練習
指の中でも特に動かしにくいのが薬指、指番号でいうと4の指です。
10本の指を独立させて動かす訓練、そして特に薬指はどのように訓練すればいいのかをお伝えします。
1.ハノンを使う
指の独立を訓練するために、ハノンを使います。
お子さんでしたら「こどものハノン」というのも出版されていますのでそれを使うと良いでしょう。
ハノンは16分音符で速いテンポで弾く基礎練習だと思われがちですが、10本の指を同じ力で鍛えるのにとても有効なテキストです。
では具体的に練習法を説明します。
2.指を上げてゆっくり弾く
まず両手、10本の指を鍵盤に置きます。
ハノン1番でしたらドミファソラに用意しましょう。
そして順番に弾いていくわけですが、ここで注意点がいくつかあります。
テンポはとてもゆっくり弾きます。
ゆっくり弾いて指1本1本が独立して動いているのを確認しましょう。
右手の場合、まず1の指はそのまま弾きます、そして次のミを弾く寸前に2の指を真上に上げてください。
ここでポイントは2の指だけを鍵盤から離して真上に上げてください。
他の4本の指は決して鍵盤から離れてはいけません。
そうすると2の指だけ独立して動いているのがわかりますね。
真上に上げて弾く、そしてまた次のファを弾く寸前に3の指を真上に上げてから弾く、もちろん他の指は鍵盤に乗せたままです。
左手も同様に1の指は普通に弾いて、他の2〜5の指は弾く寸前に真上に上げてその指が独立して動いていることを認識しましょう。
3.薬指は上がりにくい
上記の訓練をした時に気付いたかと思いますが、4の薬指はとても上がりにくいです。
4の指を真上に上げて弾こうとすると他の指も鍵盤から離れてしまします。
うまく弾けない時は、小指は少し上がってもいいでしょう。
小指は少し上がってもいいので、薬指に意識して動かすようにしてください。
ハノン11番、14番は薬指をよく使うので薬指を特に訓練したいと思った時はこの番号を練習すると良いでしょう。
指が独立して動かせるようになるとピアノの演奏はとても上達します。
毎日の訓練で指を鍛えましょう。