ピアノの練習はキーボードでできるのか?

ピアノを習い始める時、お家にピアノがない場合はまず楽器を用意しなければいけません。

ピアノを置くのは大きすぎるからキーボードにしよう、またはキーボードならお家にあるからこれで練習させようなど、楽器を安易に考えてはいけません。

ピアノの練習をキーボードでするとどうなるのかをお伝えします。

1.ピアノの練習をキーボードでできる?

ピアノを習っている人の中には、お家はキーボードで練習しているという人もいます。

お家のご事情もあり、置き場所や音の問題などでピアノが置けないというのは仕方がありません。

しかし結論を言うと、ピアノの練習はキーボードで練習できません。

詳しくは次の項目でお伝えしますが、まずピアノは鍵盤の高さに対して、弾く人の身長に合わせた適正な椅子の高さを調整し、正しい姿勢で弾くことにより手や腕に無理な力を入れずに弾くことができます。

レッスンの時だけピアノで正しい姿勢で弾くことはできません。

2.キーボードのメリット、デメリット

キーボードで練習するのはメリットもありますが、デメリットも多いです。

ではまずピアノとキーボードの違いを説明しましょう。

1.構造の違い

ピアノは鍵盤を押すとハンマーが弦を叩き音がなる生音です。

それに対しキーボードは鍵盤を押すとその音がスピーカーからなる電子音です。

ピアノの鍵盤は88鍵盤に対し、キーボードはものによりますが61鍵盤ぐらいです。

ピアノは自分が弾いた通りの音を出すことができます。

タッチによって音色が変わります。

優しいタッチの時は優しい音、指先に力を入れて弾くと力強い音、などその人の感情や思いが鍵盤に伝わり様々な音色を奏でることができます。

しかしキーボードは電子音なので音色が1つです。

どんなにタッチを変えたり、表情をつけようとしても音にすることはできません。

このように、ピアノとキーボードは全く別の楽器なのです。

2.キーボードのメリット

安価なので気軽に購入でき、大きさもピアノより小さいので置き場所に困りません。

音の大きさもボリュームで変えることができるので周りの迷惑になりませんし、夜遅い時間でも小さい音にしておけば練習することができます。

3.キーボードのデメリット

ピアノとキーボードは鍵盤が全く違います。

キーボードの鍵盤はピアノの鍵盤と違いとても軽いです。

ですからどんなにお家で練習していっても、実際レッスンで使用するピアノの鍵盤は重たいので練習通りに弾くことが難しいでしょう。

そして、先程説明した通りピアノは自分の弾きたい音を出すことができますが、キーボードはどんな弾き方をしても音色は同じです。

キーボードでの練習に慣れてしまうと、ピアノで様々な音色を出すことができないでしょう。

あとピアノのペダルがキーボードにはなく、ペダルを使う曲は練習できません。

そうなるとキーボードで練習するには限度があります。

最初の導入時期、初級レベルが限界だと思います。

ピアノを上達させるには、ピアノは絶対に必要です。

適正な楽器を選び、ピアノを上達させましょう。

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