調を知ることはピアノ初心者にとって役立つ
ピアノの楽譜を譜読みするとき、シャープやフラットを付け忘れることがあります。
もし調を知っていて、その音階を弾けることができればそのミスは少なくなります。
そして譜読みする時にもとても便利です。
ピアノ初心者が調を知っておくと良い理由をお伝えします。
1.調とは
調とはある音を主音とし、その音から始まってできる音階のことです。
調には長調と短調があります。
長調は明るい、短調は暗く感じるとよく言われます。
調を知り、その調の音階を覚えることにより、譜読みをするのが早くなり曲も早く上達します。
2.ピアノ初心者が調を覚えると譜読みが楽になる
ここから調について説明していきますが、まず最初に音の呼び方の確認をします。
ドレミファソラシド、これは実はイタリア語です。
日本語では、ハニホヘトイロハと呼びます。
この2つの呼び方を覚えておいてください。
では具体的に説明していきます。
1.調号とは
楽譜の1番始めのト音記号ヘ音記号の横に記されているシャープ、フラット、これを調号といいます。
調号を見て、その曲が何調であるのかがわかります。
初心者が1番始めに習う調はハ長調です。
ハ長調は調号が何もつきませんので譜読みをするのが簡単です。
調号が何もつかないのはもう1つ、イ短調です。
同じ調号に長調と短調、1つずつあります。
2.シャープ系の調号
ではシャープの調号をみていきましょう。
シャープ1つはト長調、ホ短調、ファにシャープがつきます。
2つはニ長調、ロ短調、ファとド
3つはイ長調、嬰へ短調、ファ、ド、ソ
(嬰とはその音より半音上がった音のことで、嬰へとはファのシャープの音のことです)
4つはホ長調、嬰ハ短調、ファ、ド、ソ、レ
そして5つは、ロ長調、嬰ト短調、ファ、ド、ソ、レ、ラにつきます。
シャープが増えていく順番は、ファ、ド、ソ、レ、ラで楽譜でもこの順番で表記されます。
3.フラット系の調号
次はフラットの調号をみていきましょう。
フラット1つはヘ長調、ニ短調、シにフラットがつきます。
2つは変ロ長調、ト短調、シとミ
(変とはその音より半音下がった音のことで、変ロとはシのフラットの音のことです)
3つは変ホ長調、ハ短調、シ、ミ、ラ
4つは変イ長調、へ短調、シ、ミ、ラ、レ
5つは変ニ長調、変ロ短調、シ、ミ、ラ、レ、ソ
そして6つは変ニ長調、変ロ短調、シ、ミ、ラ、レ、ソ、ドにフラットがつきます。
フラットが増えていく順番は、シ、ミ、ラ、レ、ソ、ドで、シャープの時と同様に楽譜でもこの順番で表記されます。
このように調は全部で24こあります。
調号を覚えると、その曲が何調で何の音にフラット、シャープをつければいいのかがわかるので譜読みするときにとても役立ちます。
それに加え、それぞれの調の音階も弾けるようになると今より簡単に曲を弾くことができるようになります。
最初から全部覚えようと思わず、簡単な調から少しずつ覚えていきましょう。
ピアノが上達するのに必ず役立ちます。