ピアノ初心者への指導法
ピアノを1から教えることは簡単ではありません。
なぜかというと、ピアノを1から教えるということは音楽の知識も1から教えるということになります。
ピアノ初心者に、どのような指導法でレッスンを進めていけば上達するのかをお伝えしたいと思います。
1.初心者の気持ちを大切に
新しいことを始めようとする時、どんな気持ちになるでしょうか。
ワクワクするような気持ち、本当にできるかなという不安な気持ち、そんな期待と不安な気持ちでレッスンに来られます。
教える側にとっては日常生活の中にピアノや音楽があるのが普通ですが、ピアノを始める人にとってはこれから毎日音楽に触れる生活が始まるわけです。
ピアノ初心者の人に今後ピアノと音楽とを楽しめるように、教える側も工夫して充実したレッスンになるように心がけましょう。
2.ピアノ初心者への指導法
ピアノを初めて習う子供にどのような指導法でレッスンしていけばいいのか順番に挙げていきます。
1.ピアノはどういう楽器?
まずはじめにピアノはどういう楽器なのか簡単に説明しましょう。
すでに知っていることもあると思いますが、確認しながら説明します。
ピアノは鍵盤を押すと音がなること、鍵盤はドレミファソラシドと左から順番に並んでいること、
左側は低い音、右にいくにつれて音が高くなっていくこと、など初めはそれぐらいの説明で良いと思います。
そして1番始めに真ん中のドを覚えてもらいます。
ピアノの蓋を開けたら正面にピアノのメーカー名が書かれていますね。
そのメーカー名が書かれている場所の真ん中にあるド、と説明してもいいでしょう。
2.音符の読み方
真ん中のドの位置を覚えたら、そのドは楽譜ではどのように表されるのかを教えます。
まず楽譜にある5本の線、これを五線という言い方をするということを教えて、この五線の下にある加線の上にある音符が真ん中のドであるということを覚えてもらいます。
次に音符の長さです。
四分音符はタン、二分音符はターアー、全音符はターアーアーアー、八分音符はタ、付点四分音符はターア、と声に出しながら音の長さを覚えます。
リズムカードを組み合わせて使うと拍子も感覚で覚えていきますのでリズムカードを活用するといいでしょう。
3.弾く前にドレミで歌う
実際に鍵盤を弾くときはまずドレミで歌えるようにしておきます。
例えばドドドと弾かせたいとき、まず先生のピアノに合わせてドドドと歌います。
歌うことによってドの音程、弾くテンポがわかります。
実際弾くときは、ドドドと歌いながら弾かせましょう。
歌いながら弾くことによって、音程の確認ができ、テンポも歌ったときと同じテンポを保つことができます。
またドレミで歌うことは音感が身につきます。
練習する曲はもちろんのこと、子供が知っているような簡単な曲や童謡などもドレミで
たくさん歌わせてあげてください。
ドレミでたくさんの曲を歌うことで、歌う楽しさを知り、音感も身につき、それがピアノの上達へとつながります。
ピアノ初心者の生徒さんが、ピアノを始めて良かったと思ってもらえるよう教える側も工夫してレッスンに取り組んでください。