ピアノ初心者はいきなりピアノを弾ける?
ピアノ初心者の人が、弾きたい曲があっていきなり弾いてできることはありません。
初心者でも知っている曲ならすぐに弾けそうな気がしますね。
しかしピアノを弾くことはいろいろな知識がないと正しく弾くことはできません。
ピアノ初心者がいきなり弾こうと思ってもできない理由をお伝えします。
1.ピアノの音を出すのは簡単
クラリネットやトランペットなどの管楽器は吹けば簡単に音が出るわけではなく、楽器の吹き口であるマウスピースを鳴らすのでさえも何回も練習しないといけません。
マウスピースの音を鳴らせることができたら、楽器をつけて音を覚えていきます。
一方ピアノはどうでしょう。
ピアノは鍵盤を押すと音がなるので、音を出すことは簡単です。
しかも鍵盤は左から順番にドレミファソラシドと並んでいるので音の位置を探すのに簡単です。
そういった理由からピアノは初心者でも弾きたい曲があったらすぐに弾けそうな気がしますね。
しかし、初心者がいきなりピアノを弾こうとするとそう簡単には弾けません。
音は簡単に出るのにどうして弾けないのかを次の項目で挙げます。
2.ピアノ初心者がいきなり弾こうとするのは難しい
簡単に音が出るのですぐに弾けそうなピアノ、でもいきなり弾こうと思っても弾けない理由をお伝えします。
1.指の使い方
メロディーは音を拾っていけば何となく弾けそうですね。
しかし指の使い方を知らなければうまく弾けません。
例えばドレミファソというメロディーなら5本の指をそのまま動かすだけで弾けます。
では5本そのまま動かした次のメロディーはどうやって弾くでしょうか。
ピアノ学習者なら、途中で指くぐりをして自分なりに指番号を工夫します。
そうすることでメロディーが途切れず綺麗なフレーズを弾くことができます。
初心者の人はそもそも指くぐりを知らないので指が足らなくなったら1度指を離して次のメロディーを弾くでしょう。
そのためフレーズも切れてしまい、自分の思うメロディーが弾けません。
指番号、指の使い方を理解できていないとピアノは上達しません。
2.左手の伴奏
初心者の人はおそらく、右手と左手が別々の動きをすることに慣れていないため両手で弾くのが難しいと思います。
たとえ、左手の伴奏で和音を全音符で押さえるだけにしても、まず3つの和音を押さえることに慣れていなくて大変だと思います。
そしていくつかの和音を覚えるのも時間がかかります。
3.楽譜の読み方
初級編の様々な曲の楽譜が販売されていますね。
これなら音の数も少ないし弾けそうだと思いがちですが、楽譜の読み方は知っているでしょうか。
ト音記号ヘ音記号の音符の読み方はもちろんのこと、音符の長さ、ピアノ譜によくある8va(1オクターブ上げて弾く)や指番号の指示など全て理解しておかなければいけません。
初心者にとって、楽譜を読むことはとても時間がかかることです。
このようにピアノは簡単に音が出てすぐに弾けそうな気がしますが、いろいろなことを知っておかなければうまく弾くことはできません。
弾きたいと思った時は、いきなり両手で弾こうと思わずきちんとピアノの勉強をしてから曲の練習をする方が早く上達します。
何事にも時間をかけて練習すると自分に身につきますね。
ピアノを弾きたいと思っている人はまずピアノの基礎から勉強して弾きたい曲にチャレンジしてください。