ピアノの練習で譜読みをする時のポイント
ピアノを習い始めたばかりの人や、まだ期間が短い人は譜読みに時間がかかってしまいますね。
そして譜読みは音符を読むだけでなく、その曲を演奏する上で大切なことがたくさん示されています。
そこでピアノの練習で譜読みをする時のポイントをお伝えします。
1.譜読みの重要性
楽譜を読むことはとても重要なことです。
楽譜には、その曲の作曲者の意図することが書かれています。
楽譜に書かれていることを理解し演奏しなければ、作曲者の意図にそぐわない演奏になってしまいます。
譜読みは音符を読んでいくだけでなく、その曲がどんな曲なのかを理解しましょう。
曲を理解することによりピアノの上達にもつながります。
2.ピアノを練習する時の譜読みのポイント
では実際に譜読みする時のポイントを挙げていきます。
1.拍子、調号、速度記号、発想記号
譜読みを始めるとき、まず音符から読んでいこうという人がいるかもしれませんが、まず楽譜の1番始めをチェックします。
ト音記号とヘ音記号が書かれているところ、その横に調性を表す調号が書かれています。
調号はシャープやフラットのことです。
もし調号が何もなければハ長調かイ短調ということがわかり、曲の最後の音が主音のドで終わっていればハ長調、ラであればイ短調だということがわかります。
調号を確認して何調かわかったら次は拍子です。
調号の横に書いてある、4/4拍子、3/4拍子、8/6 拍子のことです。
この曲はどのようにカウントして弾いたらいいのかわかります。
そして速度記号、Allegro、Moderateのようにどんなテンポで弾けばいいのかわかります。
最後に発想記号、これは演奏する上での表現方法です。
dolce柔らかく、brillante輝かしい華やかな輝かしい、などのように発想記号はこの曲の雰囲気を示しています。
まずこの4点を確認しましょう。
2.反復記号
次に反復記号を確認します。
1かっこに入ったら次どこに戻るのか、繰り返し記号、D.C、D.S、セーニョマークなど、繰り返したり戻ったりするところは先に確認しておき、曲の流れを理解しておきましょう。
3.音符と演奏記号
調性や曲の雰囲気がわかり曲の流れもわかったら、いよいよ音符を読んでいきましょう。
最初に確認した調号で何の音にシャープまたはフラットをつければいいのかわかっているのでその音に気をつけましょう。
まだ音を読むのに慣れていない人は片手ずつ読んでいきます。
その時にスラーやスタッカートの演奏記号に気をつけましょう。
右手が読めたら左手、左手が読めたら両手で弾く練習をしましょう。
そしてある程度弾けるようになったら、強弱記号を確認してください。
強弱記号をつけると音楽的な演奏になります。
このように楽譜は作曲者の「このように演奏してほしい」ということを読み取ることができます。
正しい譜読みができればピアノは上達します。
演奏する側は譜読みをする時、作曲者の意図をきちんと理解し練習していきましょう。