ピアノの楽譜を初見で弾けるようになるための練習法
ピアノを弾くとき、楽譜を読むのに時間がかかるという人が多いのではないかと思います。
初見の力がついていると曲が弾けるようになるのも早くなり、ピアノの上達にもつながります。
初見の力をつけるためのピアノの練習法をお伝えしたいと思います。
1.簡単な楽譜から
初見の練習をする時はまず音符の数の少ない簡単な楽譜から練習していきます。
例としてバーナムピアノテクニックというテキストを紹介します。
このテキストはテクニックを身につける教材で、ミニブック、導入編、1巻〜4巻まで出版されていますが、テクニックをつけると同時に初見の練習にとても効果的です。
子供が初見の練習をする時はミニブックを使うと良いでしょう。
ミニブックは、真ん中のドから両手で同時に動かしますのでト音記号、ヘ音記号を同時に読む練習になります。
1つの課題が4〜8小節程度なので、子供でも自分で音符を読みながら弾けると思います。
まずは、楽譜を見ながら弾くという弾き方を身につけましょう。
2.自分の知っている曲
バーナムのような簡単な楽譜を初見で弾けるようになってきたら、次は自分の知っている曲で初見の練習をしてみましょう。
知っている曲はメロディーがわかっているので頑張って読むところは伴奏です。
伴奏は和音であったり、和音が分散していたりと音符の数が多いので初見ですぐに上手く弾くことはできません。
音符を早く読めるように繰り返し練習して下さい。
3.これから練習するピアノの楽譜を初見で弾く練習法
上記2つの練習法を実践して、音符を読むスピードが早くなってきたら、これから練習に入る新しい曲で初見してみましょう。
初見は、音符を読むだけではありません。
楽譜にはたくさんの情報が書かれていてどれも見落としてはいけません。
初見で弾くのに慣れていない人は、楽譜の隅々まで見落とさないで弾くということは非常に難しいと思いますので、楽譜を見る最低限のポイントをお伝えします。
1.楽譜の1番始め
まず楽譜の始めには、この曲がどういう曲なのかが示されています。
ピアノ譜は2段で右手はト音記号、左手はヘ音記号というのがよくある楽譜ですが必ずそう書かれているわけではありません。
2段ともト音記号かもしれませんし、2段ともヘ音記号かもしれません。
必ず確認してください。
そして次にこの曲の拍子を確認します。
次に調号です。
調号とはト音記号やヘ音記号の横に書かれてあるシャープやフラットのことで、この曲が何調なのかわかるのでシャープやフラットをつけ忘れずに済みます。
そして速度記号です。
どういう雰囲気の曲なのかを示していますので重要です。
2.反復記号はないか
この曲は最初から弾き始めてそのまま繰り返さず終わるのか、D.S.が出てきたらセーニョマークを探す、など楽譜の流れを確認しておきます。
この2点は最低限チェックしておきましょう。
実際、初見で弾こうとすると思うように弾けないのが当然だと思います。
初見で弾けるようになるともっとピアノが楽しくなって上達します。
そのためには音符を早く読めるように、お伝えした練習法でたくさんの楽譜を見て、楽譜を読むことに慣れていきましょう。