ピアノを始めたばかりの幼児が気をつけたい指のこと
ピアノを始めたばかりの幼児は、力が足りず、無理矢理ピアノを弾いてしまいがちですよね。
しかし正しい弾き方を身につけられるよう、「ピアノを始めたばかりの幼児が気をつけたい指のこと」をお教えしたいと思います。
1.ピアノ
まだ小さい幼児の頃(満1才~小学校入学まで)にピアノを習い始める子供はたくさんいますが、使う楽器は大人も子供も、女性も男性も同じ、あの大きい楽器です。
ちなみに同じく人気の楽器ヴァイオリンですと、幼児は16分の1の大きさのものから使い始めるそうです。
大人の男性と同じものを幼児も練習するなんて、ピアノくらいではないでしょうか?
そう考えると、幼児には体の大きさや指の力の面でとても酷ですよね。
しかしながらピアノに対して文句を言っても仕方が無いですので、無理して間違った弾き方にならないよう、幼児の頃から丁寧に練習していく必要があります。
2.幼児の傾向
幼児は指に力がないので、傾向としては、力ずくで鍵盤を押していたり、鍵盤よりかなり上から叩いていたり、また、音を一つずつ離して短く弾いている場合が多いです。
これらの弾き方では、音の少ない初心者の曲のうちは何とかなっても、少し進んでいくと、もう指が追いつかなくなってしまったり、腕が疲れてしまったり、上達にはほど遠くなってしまいます。
そうならないためにも、しっかりと正しい弾き方を理解して練習できるよう、次は練習で気をつけたいことの説明をしていこうと思います。
3.練習で気をつけたいこと
気をつけたいことはいくつかありますが、あまりたくさんあっても、すぐに全部できるわけではありませんので、厳選した二つを紹介します。
まず一つ目は、手のフォームをしっかり作ることです。
正しい手のフォームは、横から見ると山の形になっており、指の第三関節が一番高く、手のひらの中に卵やボールが入るよう、丸くします。
この形から、指を上下させてピアノを弾いていきます。
しっかりしたフォームを作ることによって、押さえつけたり上から叩いていた弾き方が、だんだん直っていくはずです。
二つ目に気をつけたいことは、音をつなげる、レガートの練習をすることです。
スタッカートが付いている音以外は、たいていつなげて弾く、と思っていてください。
そのつなげる弾き方ですが、1音弾いては、次の音を弾く直後まで離さないように、長めに弾くことを心がけてみてください。
音を一つずつ離すのではなく、つなげて弾けるようになると、歌のようになめらかな音楽を奏でることができます。
これらのことに気をつけながら練習していけば、上達に近づけるはずです。
幼児の頃の、最初が肝心ですので、頑張ってください。