ピアノの練習において録音が効果的な理由
ピアノの練習をしていて、もっと上手になりたいけれども何をしたら良いのか行き詰まっている時におすすめしたい練習のひとつに、録音をして聴く、という方法があります。
ピアノの上達にはなぜ録音が効果的なのでしょうか。
1. 自分の状態を知ることができる
まずは録音機を、または持っていなければスマートフォンにも録音機能が付いている場合が多いのでそれを使って、自分の演奏を録音して、勇気を出して聴いてみましょう。
どうでしたか?
思ったより綺麗に弾けていましたか?
それとも自分ではあんなに気持ちよく弾いていたのに、録音を聴いてみると、速すぎる、遅すぎる、なんだかぎこちない、テンポが定まらないなど、思っていたのと違いましたか?
これは、後者の方が多いでしょう。
普通は、客観的に聴いてみると、こんなはずじゃなかった、と思うことの方が多いです。
でもそれで良いのです。
録音は、今の自分の状態を知る、いわゆる受験前の模試みたいなものです。
上達への一歩だと思って、怖がらずに録音して聴いてみてください。
録音したらその後は、復習です。
自分の苦手な所、得意な所を知り、主に苦手な所を楽譜にメモしてみてください。
そして一旦通して1曲弾く練習はお休みして、上手くいかなかった部分を取り出して練習してみたり、テンポなどの全体に関わることであれば、メトロノームを使うなどしてその事だけに集中できるような練習をしてみてください。
そしてまた録音、復習、録音、復習を繰り返していけば、だんだん上達しているはずですよ。
2. プロの演奏と比べることができる
次に、自分の録音ばかりではなく、プロの録音も聴いて、聴き比べてみてください。
今の時代、色んなCDが発売されていますし、買わなくとも動画サイトにたくさんアップロードされていますよね。
子供用の教材の1曲1曲でさえすぐに探して聴くことができます。
同じ曲で複数人の録音が見つかった場合は、ぜひ聴き比べしてみると良いと思います。
それを自分の演奏の前後に聴くことで、自分の演奏と聴き比べをしてみてください。
プロの演奏と比べてみると、自分の演奏は一本調子になっていないか、または自分も弾けているけれど、プロが弾くとどうして、どこがかっこよいのか?など考えてみてください。
全体のテンポや、少しゆっくりさせている所、反対に少し速くなっている所、強弱はどのくらいつけているか、など、プロの演奏も様々ですが、気に入ったものを真似してみるのも良いかもしれません。
こちらも気づいたことを楽譜にメモをしながら聴いていくと良いですよ。
録音をすることはピアノの練習においてとても効果的です。
上達を目指して、ぜひ日々の練習に取り入れてみてください。