ピアノの練習でゆっくり弾くことの大切さ
ピアノの練習方法はいくつかありますが、先生から「ゆっくり練習しなさい」と言われたことはありませんか?
それは何故なのか、今回は「ピアノの練習でゆっくり弾くことの大切さ」について、理由とともにお話ししようと思います。
1.いきなり速く弾くのは難しい
ゆっくり弾くべき理由の一つ目にあげられるのが、単純なことですが、いきなり速く弾くことが難しいからです。
慣れてからならともかく、ピアノで一本一本の指を速く動かしていくのは、難しいことです。
特に、始めたばかりの曲を両手で速く弾くのは、一番難しいですよね。
そのため最初はゆっくりから練習していき、できるようになってから少しずつ速くしていくほうが良いでしょう。
2.すべての音を意識できる
しかし速く弾けるようになってからも、先生は「ゆっくり弾く練習をもっとするべき」と言ってくるかもしれません。
それを疑問に思わないでください。
その先生はきちんとピアノを練習してこられた先生ですし、あなたにもきちんと弾いてほしい、と思っている先生ですよ。
そこまでゆっくり練習させる理由は、意識の問題です。
人間なら誰でも、たくさん練習していると、だんだん無意識でも指が動くようになってきます。
何回かは無意識で上手く弾けて、楽だと思うかもしれませんが、ピアノは両手で違う音を弾いていて、ただえさえ音が多いので、それらを無意識で弾ける状態は、長続きはしません。
だんだん音を忘れてしまったり、指が思ったように動かなくなって止まってしまいます。
そうならないためにも、ゆっくり弾く練習を、日頃からしている必要があるのです。
不思議なことですが、速くばかり弾けたとしても、その後ゆっくり練習しようと思うと意外と難しくて弾けませんが、ゆっくり弾ければ、速くも弾けるものなのです。
ピアノの上達にはかかせない練習方法です。
3.暗譜しやすい
意識の問題とも繋がってきますが、ゆっくり弾く練習で丁寧に弾けるようになると、暗譜にも困ることがないです。
ゆっくり弾いているときには一音一音意識できていると思うので、どこにどんな音がある、と練習の中で自然と覚えていることが多いです。
これらの理由から、ピアノの練習でゆっくり弾くことが大切だと、お分かりいただけましたでしょうか?
速く弾けるようになる、暗譜もしやすくなる、と上達にメリットばかりの練習方法ですね。
しかも誰にでも簡単にできるので、ぜひ今日から日々の練習に取り入れてみてください。