ピアノのレガートが上達する練習法とは?
ピアノで好きな曲を、レガートでなめらかに綺麗に弾けたら、かっこいいですよね。
今回はその「レガートが上達する練習法」をお教えしたいと思います。
1.レガートとは
練習法の前に、まずはレガートの意味から再確認してみましょう。
レガートとは、イタリア語で、「なめらかに」という意味です。
ピアノやクラシック音楽の楽譜には、「Legato」と書かれますが、前の音と次の音をなめらかにつなげて弾く奏法のことです。
反対語はスタッカートで、こちらは「切って、飛び跳ねて」弾く奏法です。
2.レガートで弾くには
ではレガートで弾くには、どうしたら良いのでしょうか?
レガートの意味で説明したとおり、前の音から次の音を弾くときに、2音をつなげて弾かなければならないので、前の音を早く離しすぎてしまうと、次の音とは切れてしまいます。
ポイントは、その前の音のほうを、ぎりぎりまで長く弾いておくことです。
そして次の音を弾くと同時に前の音を離すと、つながってレガートに聞こえる、というわけです。
分かりやすくピアノの音で説明すると、ド→レをレガートで弾く場合、ドを、レを弾くぎりぎりまで押さえておき、レの音が鳴ったと思ったらドを離します。
そうすると「ドーレ」といったように、ドとレがなめらかにつながり、レガートになります。
3.練習法
次に練習法ですが、先ほどのレガートの弾き方で、まずはゆっくりと2音のレガートを弾けるようにしてみてください。
今練習しているピアノの曲の中にレガートで弾く箇所があればそこを取り出して、丁寧に2音ずつ練習しましょう。
曲でなくても、いろんな指使いの2音を好きな音で練習してみるのも良いかもしれません。
そして2音のレガートが上達してきたら、音を増やしていきます。
レガートは、2音だけとは限らないのです。
曲によってはほとんど全部の音をレガ-トで弾く場合もあるくらい、たくさん出てきます。
しかし怖がる必要はありません。
ぎりぎりまで弾いて離す、を繰り返していけば、音が増えても同じことなので、きっとコツを掴めば大丈夫ですよ。
4.上手くいかない場合は
これらの練習法で上手くいかない場合に、もう1つポイントがあります。
それは、体重移動です。
まず1音目に腕の体重を鍵盤に乗せるイメージで弾きます。
そして2音目にその体重を移してあげます。
3音目からも同様です。
レガートがうまくいかない原因で考えられるのは、指が鍵盤から浮かんできてしまっていることです。
浮かんでくると、そもそも音が切れてしまいますので、鍵盤に指を沈めながら体重を乗せて、体重移動をしてみてください。
これでレガートの上達は間違いなしです!